聖書別日ごとの糧   >>   サムエル記Ⅰ[2007]

2007年 07月 14日 (土)

Ⅰサムエル1:1-18
心を痛め、誓願したハンナ


Ⅰ.ペニンナがいらだたせた(1-6)

 エルカナに二人の妻がいましたが、彼女たちの名前はハンナとペニンナでした。ハンナは夫の愛を受けていましたが子どもがなく、ペニンナは愛されませんでしたが、子どもがいました。エルカナはいけにえをささげた時、ハンナには二倍の分け前を与えていました。これを見たペニンナは妬みが生じ、ハンナが子どもを産めない点を上げ、ひどくいらだたせました。

Ⅱ.はしための悩みを顧みて(7-18)

 毎年主の宮に上って行くたびに、ペニンナはハンナをいらだたせたので、彼女は泣くしかありませんでした。その時、ハンナは心を痛め、主に誓願を立てました。「万軍の主よ。もし、あなたが、はしための悩みを顧みて、私を心に留め、このはしためを忘れず、このはしために男の子を授けてくださいますなら、私はその子の一生を主におささげします。そして、その子の頭に、かみそりを当てません。」(11)。彼女が長い時間声を上げずに祈ると、祭司エリは彼女が酒に酔っているのだと思い、「酔いをさましなさい。」と言いました。その時ハンナは、自分が避けによっているのではなく、つのる憂いといらだちのため、主の前に自分の心を注ぎ出しているのだと言いました。するとエリは、神様が彼女の祈りを聞いてくださるように、と言いました。

 ハンナはペニンナが自分をいらだたせた時、感情のまま争うこともできました。しかし彼女は全ての問題を主に持って行き、心を痛め、誓願の祈りをすることで、神様の助けを求めました。神様はこのような切なる祈りを聞かれ、それに答えてくださる方です。


祈り:主よ!私も深刻な人生の問題を持って主に出て行くことができるように助けてください。誓願の祈りに心を留めて聞いてくださることを信じます。

一言:誓願の祈りを聞いてくださる神様



2007年 07月 15日 (日)

Ⅰサムエル1:19-28
一生涯、主に渡されたもの


 ついに神様がハンナの祈りを聞かれ、男の子をくださいました。ハンナは神様に願った子どもだから、その名をサムエルと呼びました。ハンナはエルカナと家族そろって主に年ごとのいけにをささげるために上って行く時に、一緒に行きませんでした。その理由は、サムエルが乳離れをする時まで育て、その後に主の前に永遠にささげるためでした。

 サムエルが乳離れをすると、ハンナは雄牛三頭と小麦一エパ、ぶどう酒の皮袋一つを携え、シロの主の宮に連れて行きました。ハンナがいけにえをささげた後、子どもをエリの所に連れて行って、言いました。「おお、祭司さま。あなたは生きておられます。祭司さま。私はかつて、ここのあなたのそばに立って、主に祈った女でございます。この子のために、私は祈ったのです。主は私がお願いしたとおり、私の願いをかなえてくださいました。それで私もまた、この子を主にお渡しいたします。この子は一生涯、主に渡されたものです。」(26-28)。

幼子サムエルも主に礼拝して、そこにとどまりました。

 ハンナは祈りを聞かれた後、決して誓願の祈りを軽んじたのではありません。彼女は誓願した通りに、神様にサムエルの一生をささげました。ハンナが幼子を神様にささげようとした時、母親として心を痛めたことでしょう。祭司エリを信じることができず、自分が育て、成年になればささげるという口実も持つことができました。しかし彼女は誓願どおりに神様に子どもをささげました。このハンナの献身によって、サムエルが偉大な神様の人として成長することができました。


祈り:主よ!私もハンナのようにどんな痛みがあっても、神様の約束を徹底的に守ることができるように助けてください。

一言:誓願したことをそのまま行ないます。


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