聖書別日ごとの糧   >>   サムエル記Ⅰ[2007]

2007年 07月 21日 (土)

Ⅰサムエル4:1-11
神の箱が奪われたイスラエル


Ⅰ.ペリシテ軍に敗れたイスラエル(1-4)

 イスラエルはペリシテ軍とのエベン・エゼルの戦いに敗れ、四千人の戦死者を出しました。これは彼らが今までイスラエルを戦争で勝利に導かれた神様を忘れていたからです。彼らは今でも祭司エリを始め、全民が悔い改めなければなりませんでした。ペリシテは神様のさばきの道具でした。しかし戦争で負けると、イスラエルの長老たちは神様に不平をもらし、主の契約の箱を利用して戦争に勝とうとしました(3)。彼らは契約の箱が自分たちの陣営にあれば、勝利するという迷信に落ちていました。

Ⅱ.神の箱が奪われたイスラエル(5-11)

 主の契約の箱が陣営に到着すると、イスラエルの全軍が大歓声をあげました。この声を聞いたペリシテ人は主の契約の箱がイスラエルの陣営に入って来たことを悟りました。彼らは、強力なエジプトの軍隊を退けたイスラエルの神も共に攻めて来ると思い、恐れました。ペリシテ人は、今主の力によって死ぬことがあっても、戦おうと決心し、イスラエルを打ちました。イスラエルは大敗し、歩兵三万人が倒れました。

 主の契約の箱は御言葉がある所であり、神様がイスラエルと共におられるというしるしです。イスラエルは神様の御言葉を思い、その前で悔い改めることより、神の箱を利用して戦争で勝利しようとしましたが、敗れてしまいました。エリの二人の息子は同じ日に死んでしまいました(11)。


祈り:主よ!私が主を利用しようとした罪を犯さないように助けてください。いつも御言葉の前で真実に悔い改め、主に聞き従います。

一言:神様を利用しようとしてはいけない



2007年 07月 22日 (日)

Ⅰサムエル4:12-22
祭司エリ一族の最後


Ⅰ.首を折って死んだエリ(12-18)

 エリは、息子たちが神様の宮で罪を犯しただけではなく、その悪影響によって民たちも神様の前で罪を犯すようになったこと、を知りました。当然エリは息子たちを咎め、悔い改めるように助けなければなりませんでした。しかし彼はあまりにも心が良く、自分の息子たちと民たちに、神様の教えに従って生きるように教えることができませんでした(2:24,3:13)。このようなエリの家庭を、神様は直接さばかれました。エリは、イスラエルがペリシテの前に敗れ、神の箱が奪われただけではなく、二人の息子ホフニとピネハスも死んだという知らせを聞かなければなりませんでした。その知らせを聞いたエリは衝撃のあまり、椅子からあおむけに落ち、首を折って死にました(18)。

Ⅱ.栄光はイスラエルを去った(19-22)

 エリの嫁に当たるピネハスの妻は出産間近の身でしたが、悲しい知らせを聞くようになりました。しゅうとと夫が死んだという知らせを聞いた彼女はそのショックによって突然出産をして死にました。彼女は死んで行く中で、子どもの名を「イカボド」とつけました。これは「栄光はイスラエルから去った」という意味です。神の箱が奪われ、祭司とその息子たちが殺されたからです。息子たちを信仰で養育できないエリとその一族の破滅は、すなわちイスラエルの民の悲劇です。エリを通して、特権と使命を担うことができない者最後を見るようになります。指導者の位置と生活はこのような大変大切なものです。


祈り:主よ!この地の霊的な指導者が祝福と特権をよく担うように助けてください。また信仰によって子どもを養育することができるように信仰をください。

一言:霊的な指導者の位置と生活


<<(1)    前のページ(3)    4    次のページ(5)    (28)>>

聖書別日ごとの糧