2007年 08月 02日 (木)
神様を信じて戦ったヨナタン
Ⅰ.主がわれわれに味方してくださるであろう(1-12)
サウルの軍隊とペリシテの軍隊が互いに陣を敷いていましたが、サウルと共にいた兵士たちの手には剣や槍がありませんでした。彼らは戦意を喪失して、険しい岩のほら穴に隠れ、震えていました。その時、ヨナタンが自分の部下とともにペリシテを奇襲しようとしました。戦術的に見ると、これは無謀なことのようです。しかしヨナタンには、大人数によるのであっても、少人数によるのであっても、神様がお救いになるのに妨げとなるものは何もないという信仰がありました。世の戦いでは、人の数や秘蔵の新兵器が勝敗を左右します。しかしヨナタンは神様の救いが人の数によって来るのではなく、ただ神様の手にかかっていることを知っています。神様がペリシテを自分たちの手に渡されることを信じて、部下と二人きりで敵陣に向かいました。
Ⅱ.ヨナタンに勝利をお与えになった神様(13-23)
ヨナタンはただ神様にだけ頼り、敵陣に入って行って戦いました。神様の助けによって半日で二十人あまりの敵軍を打ち殺しました。するとペリシテに大きな恐れと混乱が起き、彼らはそれぞれ剣で同士討ちを始めました。同時に恐れて隠れていたサウルとイスラエルの兵士たちは勇気づけられ、出て戦い始めました。またペリシテに捕虜として連れて行かれたイスラエルの民たちも立ち上がりました。神様がその日、イスラエルに大きな救いと勝利をくださいました。神様は信仰によって戦う者を助けられます。
祈り:主よ!私がヨナタンのように、ただ神様だけにかたく頼り、霊的な戦いによって大きな勝利をおさめることができるように助けてください。
一言:一人の信仰の勇気
2007年 08月 03日 (金)
自分の体面を保つために焦ったサウル
Ⅰ.民を苦しめたサウル(24-35)
ヨナタンの信仰と勇気によって、イスラエルは大きな勝利をおさめるようになりました。ところが勝利の喜びで満ち溢れなければならないイスラエルは愚かな指導者によって、むしろ大きな苦しみを受けました。サウルはペリシテ人が敗走するのを見て、「敵に復讐するまでは、食物を食べる者はのろわれる。」と命じました(24)。ペリシテ人の前に恐れ震えていた自分の体面を保つためでした。ところがイスラエルの民は食べることができなかったために、気力は衰え、逃げる敵を見ても追撃することができませんでした。また羊と牛と若い牛をほふり、血のままで食べることで、神様に罪を犯すようになりました(32,33)。
サウルは勝利の日に、神様の栄光や民たちを考えることより、自分の体面を保つために焦り、分別力を失って無謀で愚かな命令を出しました。
Ⅱ.ヨナタンの側に立った民(36-52)
サウルは敗走するペリシテ人を追撃して殲滅させようとしましたが、祭司の勧めによって神様に伺いました。しかし神様の答えはありませんでした。サウルは自分の無謀さを悔い改めずに、その原因が誰にあるのかを知るために、くじを引きましたが、ヨナタンに当たりました。彼はヨナタンを殺そうとしました。しかし民たちは、自分の体面のために分別力を失ったサウルより、危険を犯して敵陣に進んで行ったヨナタンの側に立ちました。
祈り:主よ!私が体面を保つために、よく愚かなことをします。私を憐れんでください。
一言:体面を保とうとすれば、愚かになる。
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