聖書別日ごとの糧   >>   サムエル記Ⅰ[2007]

2007年 08月 04日 (土)

Ⅰサムエル15:1-15
値打ちのないものだけを聖絶した


Ⅰ.不従順のサウル(1-9)

 神様は、過去アマレクがイスラエルに行なった悪を覚えられ、サウルにアマレクを打つように、命じられました。彼らを打つ時、全ての所有物を残さずに、聖絶するように命じられました(3)。これは神様に敵対するアマレクにくだしたさばきであり、過去不従順したサウルが悔い改め、従順できる機会でした。しかしサウルはアガグと肥えた羊や牛の最も良いもの、子羊とすべての最も良いものを惜しみ残しました。神様は「すべてのものを聖絶せよ」と命じられましたが、彼はつまらない値打ちのないものだけを聖絶しました(9)。サウルは、自分に値打ちのないつまらないものを神様にささげ、最も良いものは自分のために残して置きました。神様に従うふりをしましたが、自分の益になることだけに従うことは、本当の従順ではありません。神様は私たちの中心をご覧になります。どんな犠牲や損害を払ってでも、神様に最も良いものをささげなければなりません。

Ⅱ.不従順を正当化しようとしたサウル(10-15)

 サウルの不従順によって、神様は彼を王として立てたことを後悔されました(11)。しかしサウルは意気揚々として、自分のために記念碑を立て、サムエルに「主のことばを守った」と言いました。サムエルが「私の耳にはいるあの羊の声、牛の声はいったい何ですか。」と問い詰めると、神様にいけにえをささげるために、羊と牛の最も良いものを惜しんだのだと、不従順を合理化させました。


祈り:主よ!益になることだけに従った不従順の罪を悔い改めます。これからは損害を受けても、最も良いものをささげます。

一言:損害よりも従順を



2007年 08月 05日 (日)

Ⅰサムエル15:16-35
いけにえよりも従順を喜ばれる神様


Ⅰ.神様が喜ばれるもの(16-23)

 サウルは不従順の罪を認めずに、神様にいけにえをささげるために良いものを残して置いたと弁明しました。彼はいけにえをささげれば、全てのことが正当化されると思いました。しかしサムエルはサウルを厳しく咎めました。「主は主の御声に聞き従うことほどに、全焼のいけにえや、その他のいけにえを喜ばれるだろうか。見よ。聞き従うことは、いけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる。」

 神様はいけにえを喜ばれる方ではなく、その御声に聞き従うこと、神様の御言葉を聞くことを、喜ばれる方です。私たちもサウルのように、神様がいけにえを喜ばれる方だという、あやまった考えを持ちやすいです。そこで主のために一生懸命働いているようにみえますが、御言葉に聞き従う生活はおろそかにしてしまいがちです。しかし神様はそれを喜ばれません。

Ⅱ.サウルが願うこと(24-35)

 サムエルの厳しい言葉を聞いたサウルは、はじめて自分の不従順を認めました。しかし彼は民を恐れて、民の声に従うしかなかったと、弁明するばかりでした。それだけではなく、サムエルの上着のすそをつかんで、民の前で自分の面目を立てることを願いました(30)。彼は涙を流して悔い改めることより、民たちの前で自分の権威と面目を維持するのに関心を持っていました。


祈り:主よ!主が最も喜ばれるのは御言葉に耳を傾け、聞き従うことであることを学びました。私が目に見えるいけにえより、御言葉を聞くのに力を入れます。

一言:いけにえより従順を


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