聖書別日ごとの糧   >>   サムエル記Ⅰ[2007]

2007年 08月 08日 (水)

Ⅰサムエル17:1-16
恐れを植えるゴリアテ


 ペリシテ人は再びイスラエルを攻撃して来ました。それに備え、エラの谷に陣を敷きました。ところがペリシテの陣営から「ひとりの代表戦士」が出て来ましたが、その名はゴリアテでした。ゴリアテは身長がおよそ270Cmであり、体には58Kgのよろいを身に着け、肩には青銅の投げ槍を背負っていました。槍の穂先だけで7Kgありました。このようなゴリアテが四十日間朝夕現れて、イスラエルを威嚇し、冒涜しました(16)。

 なぜゴリアテは攻撃をせずに、威嚇し大口をたたいているのでしょうか。ゴリアテは、イスラエルが彼の脅威によって意気消沈し、たじろぐことを狙っていました。恐れて戦わずに降伏させようとする心理作戦でした。サウルとイスラエルのすべてはこの策略にはまり、非常に恐れていました(11)。

 サタンもゴリアテのように私たちに恐れを植え、無気力にしようとします。サタンは、人々を通して、また将来に対する不安を通して、いつも私たちを恐れさせます。しかしゴリアテは戦いをせずに、恐れだけを植える、張りぼてに過ぎません。それを霊的に分別し、だまされずに、信仰によって立ち向かわなければなりません。

 ゴリアテがイスラエルに恐れを植える最終目的は、イスラエルを奴隷にすることです(9)。サタンの目的も私たちに恐れを植え付け、欲望の奴隷にすることにあります。しかし、人はいかなるものの奴隷になってはいけません。私たちがサタンの奴隷にならないためには、人を恐れずに、ただ神様だけを恐れなければなりません。


祈り:主よ!私がゴリアテの威嚇にいつも屈服する弱い者です。主がくださる力を受け入れ、サタンと戦い、勝利するように助けてください。

一言:恐れと戦おう



2007年 08月 09日 (木)

Ⅰサムエル17:17-40
ゴリアテに立ち向かったダビデ


Ⅰ.この割礼を受けていないペリシテ人は何者ですか(17-30)

 ダビデはまだ軍隊に入る年齢に満たない少年でした。兄たちが戦いに出たために、彼は父親の使いとして兄たちに面会するために戦場に来ていました。ところがちょうどゴリアテが出て来て、大声を張り上げているところでした。これを聞いたダビデはひどく怒りました。ダビデは、神様の民イスラエルが冒涜されることに我慢ができませんでした。これは生きておられる神様を冒涜することだからです(26)。彼は神様を冒涜するゴリアテに立ち向かわずにはいられませんでした。人々は負けることを恐れて、立ち向かいませんでした。しかし神様を愛する人は神様の名誉のために、サタンの勢力に立ち向かいます。チャレンジ精神は力ある人が持つのではなく、神様を愛する人が持つことができるのです。

Ⅱ.なめらかな石を持って行ったダビデ(31-40)

 ダビデがゴリアテに立ち向かおうとした時、サウルはダビデが幼いからと言って、止めました。しかしダビデは自分の牧童生活を通して体験した神様の力を証しました。彼は神様の力を体験したので、ゴリアテを恐れませんでした。彼はサウルが与えたよろいかぶとと剣に慣れていなかったので、それを脱ぎ捨て、杖となめらかな石を持って、ゴリアテの前に進み出ました。彼は「いい」からと言って他人の武器を持って戦うことより、普段から自分に慣れているもので戦いました。私たちは他人のまねをすることより、私が慣れている御言葉と祈りで戦わなければなりません。


祈り:主よ!この時代、人々が神様を冒涜しています。私も主の名誉のために立ち向かうように助けてください。

一言:神様の名誉のために立ち向かおう



2007年 08月 10日 (金)

Ⅰサムエル17:41-58
ゴリアテを倒したダビデ


Ⅰ.主の御名によって立ち向かったダビデ(41-49)

 紅顔の美少年が杖を持ち、なめらかな石を持って出て来ると、ゴリアテは侮辱を感じ、怒り、ダビデを呪いました(42,43)。しかしダビデは言いました。「おまえは、剣と、槍と、投げ槍を持って、私に向かって来るが、私は、おまえがなぶったイスラエルの戦陣の神、万軍の主の御名によって、おまえに立ち向かうのだ。」ダビデは、この戦いがイスラエルとペリシテの戦いではなく、神様の戦いであることを認識していました。なかんずく、ダビデは神様が勝利に導いてくださることを確信していました。そこで彼は剣や槍に頼らず、神様の御名によって立ち向かいました。ダビデが万軍の主神様を信じ、神様の御名によって石を飛ばした時、その石がゴリアテの額に当たりました。ダビデは剣がありませんでしたが、勝ちました。私たちの戦いはサタンとの霊的な戦いです。私たちの力と能力では勝つことができません。霊的な戦いの勝敗は神様にかかっています。私たちが全能なる神様にだけ頼る時、必ず勝利することができます。

Ⅱ.勝者ダビデ(50-58)

 ダビデは走って行って、倒れたゴリアテの上にまたがり、その首をはねました。これを見たペリシテ人たちはみな逃げ出しました。私たちの人生の道のりでゴリアテのような巨大な障害物にぶつかった時、私たちは恐れて絶望するしかありません。しかし神様に頼る者は持っているものがなくても、勝利することができます。


祈り:主よ!私がただ主の御名によってサタンと戦い、勝利できるように助けてください。

一言:信仰は勝利


<<(1)    前のページ(16)    17    次のページ(18)    (28)>>

聖書別日ごとの糧