聖書別日ごとの糧   >>   サムエル記Ⅰ[2007]

2007年 08月 11日 (土)

Ⅰサムエル18:1-9
ダビデを友にしたヨナタン


Ⅰ.ダビデを自分と同じほどに愛したヨナタン(1)

 ダビデがゴリアテの首をかかげ、サウル王の前に立ちました。瞬間、ヨナタンの心はダビデの心に結びつきました。二人の心が互いに通じました。そしてヨナタンはダビデを自分と同じほどに愛し、彼と契約を結びました。そして自分の着ていた王子の上着、よろいかぶと、剣、弓、帯までも与え、ダビデを友としました(4)。考えてみると、ダビデとヨナタンは身分も違い、立場も違いました。それでもどのようにして彼らの心が通じ、友になることができたのでしょうか。彼らはともに神様を愛する愛があり、信仰の勇気がありました(14:6,17:45-47)。このような信仰が彼らを友としました。人が友となる機会は何度かありますが、信仰によって結ばれる友情ほど美しく、永遠なものはありません。信仰の人は信仰の友を最も尊く思い、それを得るために、自分の持っている最も良いものを与えることができます。

Ⅱ.ダビデを敵のように注目したサウル(6-9)

 ダビデがゴリアテを殺して帰って来た時、イスラエルの女たちが歌と踊りでサウルの一行を歓迎しました。「サウルは千を打ち、ダビデは万を打った。」と歌いました。これを聞いたサウルは怒り、ダビデに対するねたみが湧き上がりました。ついにはダビデを恐れ、王座に対しても不安を感じ始めました。ねたみを捨て切れなければ、友を得ることができないばかりか、自分も滅びるようになります。


祈り:主よ!信仰の友を得ることが最も尊いことです。私の最も良いものをささげ、友を得ることができるように、助けてください。

一言:自分のように愛する友を作ろう



2007年 08月 12日 (日)

Ⅰサムエル18:10-30
ますますダビデを恐れたサウル


Ⅰ.悪霊に悩まされるサウル

 サウルはダビデに対するねたみに燃えていました。すると悪い霊がサウルに激しく下り、家の中で狂いわめくようになりました。平安に琴を手にして弾いているダビデが憎くなり、二度も槍を投げつけ、ダビデを壁に突き刺してやろうと思いました。しかし失敗すると、ダビデを千人隊長に任命する一方、自分の娘と結婚させてやるという罠を仕掛けて、ペリシテ人の手で殺そうとしました(21)。サウルは、神様がダビデと共におられることを見ましたが、ダビデが勝利を収めたり、自分の娘が父親よりダビデをもっと愛したりするのを見るたびに、彼に感謝することより、ますますダビデを恐れるようになりました(12,15,29)。サウルは、自分だけが人々から認められ、愛されることを願いました。これが不幸の原因です。時には、他の人が自分よりも愛されることもあり、もっと認められることもあります。これに対する神様の主権を認めることができる人だけが幸せになれるのです。

Ⅱ.愛されるダビデ

 サウルとは違い、神様が共におられるダビデには平安がありました。彼はサウルの疑いによって戦士たちの長から千人隊長に降格しましたが、変わることなくサウルに忠実でした。いのちの危険にさらされ、さまざまな逆境に処せられても余裕があり、全てのことに知恵をもって行なうことができました。このような彼は全イスラエルの人々から愛さら、サウルの娘と結婚もするようになりました。


祈り:主よ!私が人々から認められず、愛されなくても、私を愛し、認めてくださる主がおられるので、感謝し、幸いです。

一言:神様に認められ、愛される者になろう


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