聖書別日ごとの糧   >>   サムエル記Ⅰ[2007]

2007年 08月 18日 (土)

Ⅰサムエル21:1-15
荒野でのダビデ


Ⅰ.空腹を体験したダビデ(1-9)

 サウル王の憎しみによって足の踏み場がなくなったダビデは、今荒野に追いやられる身の上となりました。荒野でダビデが一番最初にぶつかったことは空腹でした。人にとって空腹は最も大きな悲しみですが、ダビデは初めてそれを体験するようになりました。空腹なダビデは祭司を訪ねて行き、食べる物を求めました。しかし祭司には聖別されたパンしかありませんでした。聖別されたパンは神様にささげたパンであり、祭司のほかは食べることができませんでした。しかしダビデは神様の恵みによって、このパンを食べ、空腹を免れるようになりました。

Ⅱ.アキシュを恐れたダビデ(10-15)

 ダビデは今ペリシテの地のガテの王アキシュのところに逃れました。ガテはゴリアテの故郷です。アキシュの家来たちはダビデが勇敢であることをよく知っており、特にイスラエルの女たちの中で流行したその有名な凱旋歌を覚えていたため、ダビデを危険人物とみなしました。それでダビデはアキシュ王を非常に恐れました。ゴリアテを倒した彼が今恐れに陥りました。恐れに震えるダビデはいのちを守るために気違いを装いました。よだれを流したり、門のとびらに傷をつけたりしました。誰よりも自負心と自尊心が強かった彼の姿が崩れてしまいました。神様は時には私たちの強い自我を砕こうと、私たちを荒野に遣わされることがあります。しかしこのように自我が砕かれる時、自己義がなくなり、完全に神様の人に生まれ変わることができます。


祈り:主よ!私が自我の砕ける痛みをよく担い、強く成熟した内面を持った神様の人として成長するように助けてください。

一言:荒野を通して


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