聖書別日ごとの糧   >>   サムエル記Ⅰ[2007]

2007年 08月 23日 (木)

Ⅰサムエル24:1-22
主に油注がれた者を尊く思ったダビデ


Ⅰ.サウルの命を惜しんだダビデ(1-10)

 ペリシテ人の侵攻を食い止めて戻って来たサウルは、ダビデがエン・ゲディの荒野に逃れた情報を入手しました。それでサウルは三千人を従えて、ダビデを追撃しました。そうして彼は用をたすためにほら穴に入って行きましたが、その穴の中にダビデが隠れていました。ダビデは手を伸ばせば、サウルに復讐することができ、そうすれば苦しい亡命生活も終えることができます。本当に絶好の機会でした。しかしダビデはサウルの上着のすそを切り取りました。それでも神様に油注がれた王にそのようにしたために心を痛めました(6)。

 ダビデは神様がサウルを捨て、自分と共におられることを知っていました。またダビデ自身も神様に油注がれた者です。彼はいくらでもサウルを殺す名分がありました。それでも彼はサウルが神様に油注がれたという理由から、サウルを尊敬し、その命を害そうとはしませんでした。

Ⅱ.神様のさばきにゆだねたダビデ(11-22)

 ダビデはサウルに彼が切り取ったすそを見せて、彼がどれだけ純粋であるのかを切実に証しました。ダビデは何の罪もないのに淋しく追われながらも、サウルを害そうとしませんでした。彼は神様がみずからさばかれることを信じました。もし彼がサウルを害するようになれば、「悪は悪者から出る」という言葉通り、サウルと同じ人間になってしまいます。ダビデは神様のさばきを信じて、神様にすべてを委ねました。


祈り:主よ!私がダビデのように神様を恐れ敬うことで、油注がれた指導者たちを尊く思い、仕えるように助けてください。

一言:神様を恐れ敬う信仰


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