聖書別日ごとの糧   >>   サムエル記Ⅰ[2018]

2018年 07月 09日 (月)

サムエル記第一 30:1-15(6)
       主によって奮い立ったダビデ

 しかし、彼は彼の神、主によって奮い立ちました。 以前にも多くの危機に会った時、彼の神、主が助けてくさいました。この神様を考えると、今回も神様が災い転じて福になるようにしてくださるはずだと信じることができました。 その時、彼は絶望を克服し、勇気づけられました。そして、祭司エブヤタルにエポデを持ってきてもらい、神様に伺いました。「あの略奪隊を追うべきでしょうか、追いつけるでしょうか」と尋ねました。 神様は「追え。必ず追いつくことができる。必ず救い出すことができる。」と答えてくださいました。危機の時に神様に尋ねても答えを頂けなかったサウルの場合とは対照的であります(28:6)。
 ダビデは軍隊を率いて追撃している途中、一人の少年と出会いました。 彼はエジプトの若者で、アマレク人の奴隷でしたが、病気になったために主人に置き去りにされていました。彼は三日間何にも食べず力が尽きた状態にありました。ダビデはその捨てられた少年を懇切丁寧に面倒見てあげました。ダビデの繊細な愛と支援を受けた少年は、ダビデの味方となってアマレク軍を追撃するのに大きな役割を果たしてくれました。問題の前では人と争うよりも、神様に出て行って祈るなら、神様が方向を与え、力と勇気をもくださいます。

適用 : 切羽詰っていますか

一言 : 主によって奮い立ちましょう



2018年 07月 10日 (火)

サムエル記第一 30:16-31(24)
神様を中心にして問題を解決したダビデ

 ダビデが自分を恨む人の前で感情的にならないで、神様に委ねて祈ったとき、問題は解決され、民との関係性も回復されました。ダビデが勝利して帰ってくると、疲れてダビデについて来られなかった200人の者が向かいに出て来ました。ところが、戦いに参加した者たちは、その人たちに対して、家族は戻してあげても、分捕り物は分けてあげないと主張しました。無労働無賃金の原則を適用しようということです。 しかし下手をすると、分捕り物を分ける問題で参戦派と残留派の間に葛藤が起きるかもしれませんでした。
 この時、ダビデは、この戦いの勝利は主が与えてくださったものであることを強調しました。神様が自分たちを守り、略奪隊を自分たちの手に渡されたのです。そのため、戦いに下って行った者への分け前も、荷物のそばにとどまっていた者への分け前も、同じにして分け合わなければならないと強く言いました。事実、戦いの勝利の立役者は、ダビデ自身でしだが、彼は自分の利権を主張していなかったのです。すべての人が恩恵を受けられるよう、ダビデは共同体意識を強調しました。結局、戦いに行った者にも、荷物のそばにとどまった者にも、分け前を同じく分配することに方向を決めました。ダビデはユダの長老たちと13の地方に分捕り物をまんべんなく分配してあげました。分捕り物にこだわるよりも、人を得ることのほうが急務です。イエス様も「不正の富で、自分のために友をつくりなさい」と言われました(ルカ16:9)。
適用: 自分の力で勝利したと思いますか
一言:神様が勝利を与えてくださった


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