聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2012]

2012年 11月 11日 (日)

列王記Ⅰ11:1-13
ソロモンに怒りを発せられた主

Ⅰ.外国の女を愛したソロモン(1-8)
 ソロモンは神様の祝福によって、富と名声と栄華を手にしました。ところが、彼はエジプトのパロの娘のほかに多くの外国の女を愛しました(1a)。神様はかつて、外国の女と通じてはならない、と命じられましたが、ソロモンはこれを無視して、外国の女を愛しました(2)。あろうことか、彼には七百人の王妃と、三百人のそばめがいました。結局、彼は外国の女たちの影響を受け、外国の神々の像を作り、仕えるという偶像崇拝者になってしまいました。彼は、偶像崇拝の罪がどれだけ恐ろしい結果をもたらすのかを、知っていました。しかし神様の御言葉を捨て、外国の女を妻として迎えた時、霊的な分別力を失い、民や国のことを考えずに、結局は偶像崇拝の罪に陥るようになりました。祝福の時に、神様を喜ばせようとすることより、自己満足を満たそうとすると、誰でもこのようになります。
Ⅱ.ソロモンに怒りを発せられた神様(9-13)
 神様はすでに、二度もソロモンに現れて、「ほかの神々に従ってはならない。」と命じておられたのに、ソロモンはその命令を守りませんでした。それで、神様はソロモンから国を奪い、その家来に与える、と言われました(11,12)。神様は、彼が愛する者であっても、その教えを守らなければ、さばかれます。ソロモンの偶像崇拝の罪によって、イスラエルは国が分裂する悲劇を招くようになります。

祈り:主よ!私が祝福の時に、安逸と肉の欲に陥らずに、さらに神様を喜ばせる生活ができるように、助けてください。

一言:肉の欲は、偶像崇拝とさばきを招く



2012年 11月 12日 (月)

列王記Ⅰ11:14-43
ソロモンに反逆した家臣

 ソロモンが神様の教えを破り、偶像崇拝に陥ると、神様は彼を懲らしめました。まず、ソロモンに敵対する者が現れました。ヨアブの手によって打ち殺されたエドムの子孫ハダデが亡命の地エジプトから戻りソロモンに敵対し(14)、また、ツォバの王になったレゾンがソロモンの敵となり、彼を苦しめました(23-25)。
 それだけではなく、ソロモンの家来ヤロブアムが彼の敵となりました。ヤロブアムは手腕家でした(28)。ソロモンは彼の能力を高く評価し、彼をミロの建設とダビデの町の修復の責任者としました。ところが、預言者アヒヤが彼に神様の御言葉を伝えました。それは、ソロモンが神様の御言葉を守り行なわなかったので、神様は彼から十部族を奪ってヤロブアムに与え、ヤロブアムをその王にする、というものでした(31-36)。そして彼が王になり、ダビデのように、神様の御言葉に聞き従うなら、その国を堅くすると、言われました。そのことによって、ヤロブアムは民たちの心を得て、ソロモンの敵になりました。
 ソロモンは、王として立てられた初期には、神様を恐れ敬い、神様の御言葉通りに行なって、神様の祝福を多く受けました。しかし栄光と祝福を得た後には、傲慢と快楽におぼれ、神様の教えを無視し、自分勝手に行なうと、民たちの信任を失い、能力ある家臣も彼のそばから離れ、彼の敵になりました。

祈り:主よ!私が、祝福のみなもとが神様であることを信じ、祝福の時に、さらに神様を恐れ敬い、聞き従う者にしてください。

一言:神様に敵対すれば、全ての人が敵になる。


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