聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2012]

2012年 11月 24日 (土)

列王記Ⅰ18:1-15
アハブの前に出るエリヤ

 神様がエリヤを通して話された警告通りに、全国的なききんがありました。そして三年目に、神様はエリヤに言われました。「アハブに会いに行け。わたしはこの地に雨を降らせよう。」
 一方、アハブ王と王宮をつかさどるオバデヤは激しいききんの中でも、家畜に食べさせる草を得るために、すべての水の泉や川に行って捜しましたが、後には二人が地域を分けて捜し歩きました。
オバデヤは、アハブ王の妻イゼベルが預言者たちを虐殺した時、その中の百人をほら穴に隠し、水と食料を供給した人です。これは、王の家臣としては、危険きわまりないことでした。彼は平信徒でしたが、本当に神様を恐れ敬う人でした。
 ところがこのオバデヤが途中でエリヤに出会うようになりました。エリヤは、神様が「アハブ王に会うように」と指示されたので、主のしもべを尊く思うオバデヤに、自分がいる所をアハブ王に知らせるように、と頼みました。しかしオバデヤは恐れました。アハブは血眼になってエリヤを捜しているのに、もし自分がエリヤがいる所を知らせに行っている間に、エリヤの心が変わって、また身を潜めるなら、アハブの怒りのために、自分のいのちが危険になるからです。その時、エリヤははっきりと言いました。「私が仕えている万軍の主は生きておられます。必ず私は、きょう、彼の前に出ましょう。」(15)。彼は生きておられる神様を信じ、自分を殺そうと捜しているアハブの所に、堂々と出て行こうとしました。また、主を愛する人に、決して害を加えないようにしました。

祈り:主よ!私がエリヤのように、生きておられる神様を信じ、どんな人も恐れずに、出会うように助けてください。

一言:恐れないで、信じていなさい



2012年 11月 25日 (日)

列王記Ⅰ18:16-24
いつまでどっちつかずによろめいているのか

Ⅰ.アハブに立ち向かったエリヤ(16-19)
 ついに、アハブ王とエリヤが出会いました。アハブ王はエリヤを見るや、叫びました。「これはおまえか。イスラエルを煩わすもの。」彼が今までどれだけ怒り狂い、苦しめられていたのかが分かります。このようなアハブにエリヤは言いました。「私はイスラエルを煩わしません。あなたとあなたの父の家こそそうです。現にあなたがたは主の命令を捨て、あなたはバアルのあとについています。」(18)。
 私たちも、主のしもべが自分を嫌い、苦しめているのだ、と考えがちです。しかし人が苦しむのは、その中に神様よりも、ほかのものに仕えようとする心があるからです。「患難と苦悩とは、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、悪を行なうすべての者の上に下り、」と記されています(ロマ2:9)。
Ⅱ.民たちに決断を促したエリヤ(20-24)
 アハブに出会った後、エリヤはバアルとアシェラの預言者八百五十名をカルメル山に集めさせました。彼らが集まると、エリヤは民たちに言いました。「あなたがたは、いつまでどっちつかずによろめいているのか。もし、主が神であれば、それに従い、もし、バアルが神であれば、それに従え。」(21)。民たちは、神様とバアル、神様と世の間にどっちつかずによろめいて適当に信じ、適当に世のものを楽しむ生活をしようとしました。しかし神様は絶対的な方です。神様に従うためには、世のものを捨てなければなりません。決断がない信仰生活は苦しく、いのちがありません。それでエリヤは彼らに決断を促しました。

祈り:主よ!私が、神様と世の間によろめかずに、神様を信じ、信仰によって生きることができるように、助けてください。

一言:信仰の決断



2012年 11月 26日 (月)

列王記Ⅰ18:25-46
エリヤの祈りに答えられた神様

Ⅰ.何も答えないバアル(25-29)
 バアルの預言者たちは、いけにえとしてほふった子牛に火が下るように、朝から正午すぎまで、バアルの名を呼び続けました。また、祭壇の周りを踊りまわり、ますます大きな声で呼ばわりました。しかしバアルは何も答えませんでした。すると彼らは、剣や槍で自分たちの身を傷つけ、それこそ血を流す闘争をしました。このようにして夕方まで、騒ぎ続けましたが、バアルは最後まで何も答えませんでした。それで、バアルは本当の神ではなく、偶像に過ぎないことが明らかになりました。偶像を崇拝する者は、必ず恥をかくようになります。
Ⅱ.祈りに答えられた主なる神様(30-46)
 エリヤは主の御名に頼り、祭壇を築き、祭壇の周りにみぞを掘り、祭壇とみぞにまで水を満たしました。そして、アブラハムとイサクとイスラエルの神様に頼って、心を尽くして祈りました。彼は、自分の民が、「主が神様であることと、主がその民の心を翻してくださることを知るようにしてください」と祈りました(36,37)。すると、主の火が天から降りて来て、いけにえを燃やし、みぞの水をなめ尽くしました。それを見て、民たちは彼らの不信仰を悔い改め、主だけが本当の神様であることを、告白しました。エリヤはこの時を逃さずに、バアルの預言者たちをみな殺しました。そしてひざまづいて切に祈った時、三年間のききんが終わり、ついに大雨が降りました。神様は祈りに答えてくださる方です。それで本当の神様です。

祈り:主よ!主なる神様だけが本当の神様です。私が世のむなしいものに頼らず、主なる神様にだけ頼るようにしてください。

一言:祈りに答えてくださる主が本当の神様


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