聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅰ[2019]

2019年 01月 14日 (月)

列王記第一12:1-20(7)
イスラエルの分裂

 彼らはこの国がどんな国であるのかを分かっていませんでした。イスラエルは他の国々のように剣と槍で建てられたのではなく、神様の主権と恵みによって建てられた国です。神様に愛されている民が集まって出来た国です。王は国の管理を任されている者であり、神様の御心に聞き従うしもべなのです。強国、富国になればなるほど、王はより一層仕えるしもべにならなければなりません。このことを忘れて民の上に君臨しようとした時、民の心はレハブアムから離れて行きました。もちろん、これはソロモンの罪に対する懲らしめでもあり、ヤロブアムに告げられた約束を実現しようとする神様の御心でもあります。もはや、全イスラエルはレハブアムの言葉に耳を貸しませんでした。民たちはレハブアムが遣わした役務長官アドラムを石で打ち殺しました。結果的に、レハブアムはユダ部族だけの王となり、残りの10部族はヤロブアムを王として立てました。

適用:仕えますか、君臨しますか

一言:仕えるしもべ



2019年 01月 15日 (火)

列王記第一12:21-33(28)
偶像崇拝を行わせたヤロブアム

 結局、ヤロブアムは人間的な方法を取ってしまいました。祭り毎にエルサレムに上って行く民を阻止するために、ベテルとダンに金の子牛を据えて「ここに、あなたをエジプトから連れ上ったあなたの神々がおられる」と言いました。この事は「わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。偶像を造ってはならない」という第一、第二の戒めを犯す罪となります。それから、高き所に宮を建て、レビの子孫でない一般の民の中から祭司を任命して仕えさせました。彼は自分で勝手に考えて8月15日を祭りの日に定め、祭壇でいけにえを捧げ、香をたきました。彼が取り入れた便宜主義と混合主義は偶像崇拝と相まって、イスラエルを急速に堕落させました。イスラエルに偶像崇拝の罪を犯させたヤロブアムの罪は、聖書で度々言及されることになります。彼も神様に召された王であったこと、神様の約束を受けた王であったことを記憶している人はほとんどいないでしょう。

適用:一人の過ちが多くの人に悪影響を及ぼしかねないことを知っていますか

一言:良い影響を与える人


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