聖書別日ごとの糧   >>   エズラ記[2019]

2019年 09月 22日 (日)

エズラ記1:1-2:70(1:1)
霊を奮い立たせられる神様

 神様は、預言者エレミヤを通して言われた御言葉を成し遂げるために、クロスの霊を奮い立たせました。霊が奮い立たせられたクロスは、イスラエルの民がエルサレムに上り、主の宮を建てるようにおふれを出しました。またペルシヤ帝国内に居住する人々に、イスラエルの民が帰って主の宮を建てるのに必要な金銀とその他ものと家畜も与えるようにと命じました。
 神様は、クロス王の心だけでなくイスラエルの民たちの霊をも奮い立たせました。イスラエルの民たちは、ペルシヤ帝国に定着して安定した暮らしを楽しんでいました。先祖たちは捕虜として捕らえられて来ましたが、自分達はペルシヤ帝国の市民として暮らしていました。ですからエルサレムに戻ることはやさしいことではありませんでした。安定した暮らしの基盤を放棄しなければなりませんでした。荒廃したエルサレムまでの遠い距離を移動しなければなりませんでした。廃墟となったエルサレムで苦難の生活を始めなければなりませんでした。これら全てのことは、既存の生活のすべてを放棄しなければならない難しさが伴うものでした。ところが、神様がイスラエルの民の霊を奮い立たせてくださいました。彼らは、安定した生活を捨て、神様の民として主の宮を建て、神様の民として生きて行こうという心を持つようになりました。エルサレムに戻ってきた全集団の合計は42,360名でした(2:64)。彼らは、自ら苦難を受けようとした人々でした。安定したペルシヤ帝国での楽な生活を捨て、神様の民として主の宮の建築のために参加しようとした人々でした。
 神様が霊を奮い立たせたという意味は、その心を動かされたということです。神様によって心を動かされた時、クロスはイスラエルの民がエルサレムに帰って主の宮を建てることを許可し、イスラエルの民は安定した生活を捨ててエルサレムに帰って行くことが出来ました。神様は無理矢理に仕事をさせる方ではありません。御言葉を成し遂げるために、まず人の霊を奮い立たせられます。神様の御心に感動した人を通して、神様はご自分の御心を成し遂げられます。


適用:神様はどのようにご自分の御心を成し遂げられますか

一言:人の心を感動させて


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