聖書別日ごとの糧   >>   エズラ記[2019]

2019年 09月 24日 (火)

エズラ記4:1-24(3)
私たちだけで建てるつもりだ

 バビロンから帰って来た民たちが主のために神殿を立てているという言葉を、その地の民たちが聞きました。彼らはアッシリヤの王エサル・ハドンがユダの地に居住させた人々で、おもにサマリヤの人々でした。彼らはゼルバベルと族長たちのところに行き、自分たちも一緒に神殿を建てたいと頼みました。ゼルバベルとヨシュアとイスラエルの頭たちは、そんな彼らの申し出を断り、自分たちだけで主の宮を建てるつもりだと言いました。ゼルバベルとユダの民の指導者たちは、なぜその地の居住者たちを参加させなかったのでしょうか。彼らの助けによって、もっと早く建築が進んだかも知れません。しかし指導者たちは、その地の民たちの本心が、神殿建築を利用あるいは、妨害することにあると分かっていました。また、主である神様への信仰と異邦の神々を拝む偶像崇拝とが入り交じる危険性があると考えました。このような危険を知ってその地の民たちを神殿建築から排除したことです。それで、彼らは自分たちだけで神様のために神殿を建てようとしたのです。そうするとサマリヤの人々は神殿を建てさせまいとしてユダの民の気力を失わせ、彼らをおどしました。官吏たちにわいろを渡して神殿建築に反対させ、ペルシヤ王にも調書を書き送って神殿建築を中断させました。
 目先の有益のためにその地の人々と一緒に神様の神殿を建てることにしたなら、大きな困難が生じたと思います。それだけではなく、主である神様のみに仕えようとした彼らの信仰も失いかねませんでした。しかし神様のために自分たちだけで神殿建築をしようとしたとき、たとえ神殿建築は妨害されても、彼らの信仰は守ることが出来ました。また神殿建築を妨害する人々の正体も暴くことが出来ました。純粋な望みを持っている人々と一緒に働く時、神様の神殿を建てることが出来ます。


適用:誰と一緒に神様の神殿を建てますか

一言:神様だけのために働く人々


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