聖書別日ごとの糧   >>   エズラ記[2019]

2019年 09月 30日 (月)

エズラ記10:1-44(11)
       外国の女から離れなさい

 エズラは、主の宮の前でひれ伏し、涙ながらに祈って告白していました。すると、共同体の問題を、また時代の問題を、まるで自分の問題であるかのように告白して悔い改めながら祈るエズラを通して、霊的覚醒運動が起こり始めました。エズラの祈りを見て、多くの民が激しく涙を流して泣き、大集団が集まって来ました。その時、シェカヌヤが来て、イスラエルは大きな罪を犯したけれども、今なお望みがあると言いました。そしてエズラに、自分たちが協力するから起きて律法に従って行うようにと言い、勇気づけました。そこで、エズラは立ち上がり、祭司やレビ人、また全イスラエルのつかさたちに、律法の通りに異邦の妻たちと子供たちをみな追い出すようにと誓わせました。エズラの強力な挑戦の前に、彼らは従順に誓いました。
 その後、エズラはイスラエルの子孫たちにおふれを出して、エルサレムにみなが集まるようにしました。三日のうちにイスラエルの子孫たちがみな集まったので、エズラは立ち上がって彼らに言いました。「あなたがたは不信の罪を犯した。外国の女をめとって、イスラエルの罪過を増し加えた。だから今、あなたがたの父祖の神、主に告白して、その御旨にかなったことをしなさい。この地の民と、外国の女から離れなさい(10,11)。」すると、全集団は大声をあげて必ず言われたとおりにすると答えました。
 18節から43節は、めとっていた外国の妻を追い出した者たちの名簿です。そのうちにはすでに子供を産んだ者もいました。夫婦の縁を結んで子供まで生んだ妻を追い出して関係を整理することは、担いきれないような痛みが伴う決断でした。エズラの挑戦は、反対にぶつかることもありました。民たちは誓ったものの、実際にその誓い通りに実行することはやさしい事ではなかったからです。しかし、民たちは聖なる清い共同体の回復のために、非常に高い代価を払ってはっきりと決断しました。


適用:断ち切る切るべき罪がありますか

一言:どんな代価を払ってでも追い出せ


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