聖書別日ごとの糧   >>   ネヘミヤ記[2023]

2023年 03月 04日 (土)

ネヘミヤ記9:6-21(17)
赦しの神様、あわれみ深い神様

 悔い改めて新しくなるためには、自分の罪にしがみついていては出来ません。まず、召されて導いてくださった神様の恵みに思いを馳せることが必要です。神様はアブラムを選ばれて多くの国民の父とされました。そして、約束通りにカナンの地を彼の子孫にお与えになりました。イスラエルがエジプトで苦しみに会っていた時、しるしと不思議を行なってファラオの手から解放してくださいました。紅海を分けて海の中のかわいた地を通らせ、追って来たエジプトの軍勢を海の深みに沈められました。雲の柱と火の柱によって導き、荒涼たる荒野でマナとうずらを食べさせ、飲み水も与えてくださいました。何よりも、シナイ山で主の民イスラエルが幸せに生きるための律法を与えてくださいました。

 しかし、イスラエルの先祖たちは傲慢になり、うなじを固くし、主の命令に聞き従いませんでした。彼らは不平不満を漏らし、エジプトでの奴隷生活に戻ろうとしました。滅ぼされて当然の彼らでしたが、恵み豊かな神様は彼らをお捨てになりませんでした。彼らが鋳物の子牛を造って、「これが、あなたをエジプトから導き上ったあなたの神だ」と言って主を侮辱した時でさえ、彼らを見捨てられませんでした。荒野での四十年間、神様が彼らを養われたので何も不足はありませんでした。神様は彼らをあきらめないで、悟らせようと教え続けてくださいました。価値のない罪人を訪ねて来られ、大いなる神の国の民にしてくださった主を思う時、感謝と賛美が湧いてきます。大きな恵みを受けたにもかかわらず、反抗して罪を重ねた先祖たちを、愛をもって親のように養ってくださった神様は、赦しの神様です。情け深く、憐れみ深く、怒るのにおそく、恵み豊かな神様です。寄る辺のない者、羊飼いのいない羊のような者を召され、今に至るまで忍耐と愛とあわれみと恵みによって養ってくださった神様を覚えることが、恵みを受けた者の務めです。



祈り:主よ、この無価値な罪人に対するあなたの憐みと愛に感謝します。あなたの変わらぬ愛を覚えて歩めますようお助けください。

一言:神様は誠実なお方です



2023年 03月 05日 (日)

ネヘミヤ記9:22-38(30,31)
繰り返す罪と神様の愛

 イスラエルの歴史は一言で言えば、背信の歴史です。神様はエジプトから救い出したイスラエルをカナンに導き入れられ、その地を所有させ、豊かにされました。彼らにぶどう畑、掘り井戸、あらゆる良い物に満ちた家を手に入れるようにしてくださいました。彼らは満腹し、肥え太って大いなる恵みを楽しみましたが、神様に反抗し、律法を後ろに投げ捨て、主に立ち返るように戒めてきた預言者たちを殺しました。それで神様は彼らを敵の手に渡されたので、彼らは主に叫び求めました。恵みの時には神様を捨て、また苦しみの時に主を求めない彼らは、神様の愛と恵みにあずかる資格のない人々でした。それでも神様は大いなる憐れみによって彼らを敵の手から救ってくださいました。

 イスラエルの背きは一度や二度ではありませんでした。一息つくとまた悪事を行ないました。そんな彼らですが、神様は天から聞き入れ、主の憐れみによって度々彼らを救い出されました。そんな彼らを生かすためにいのちのことばをお与えになりましたが、彼らは拒み、うなじを固くし、聞き入れようとはしませんでした。そのため神様は彼らを国々の民の手に渡されましたが、彼らを滅ぼし尽くすことはせず、見捨てられませんでした。ネヘミヤとレビ人たちは、自分たちに降りかかってきたすべての困難は、ご自分に立ち返らせようとする神様の大いなる愛と憐れみであると告白します。彼らは情け深く憐れみ深い神様の御前で罪を認め、これからは御言葉に聞き従うと堅い盟約を結び、書きしるし、印を押しました。



祈り:父なる神様、私が罪を告白し、悔い改める勇気を持てるのは、あなたの大いなる愛と憐みが注がれているからです。祝福の時も苦しみの時もあなたを信頼し、御言葉を守ることができるように助けてください。

一言:神様の愛と誠実さに信頼する


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