聖書別日ごとの糧   >>   ネヘミヤ記[2023]

2023年 03月 06日 (月)

ネヘミヤ記10:1-39(31)
神の宮と安息を生活の中心に

 イスラエルの民たちは過去の罪を告白しました。そして、もう一度、御言葉に立ち返り、主の民らしく、区別された、聖別された生活をすることを堅く決意します。神様と人の前で堅い盟約を結び、誓約書に書き記して印を押しました。総督ネヘミヤを始めとした祭司たち、レビ人たち、多くの指導者たちが誓約書に捺印しました。本文には彼らの名前が記されています。

 誓約の内容は、「私たちの娘をこの地の民に与えず、また、彼らの娘を私たちの息子の妻としない」から始まります。イスラエルの堕落の原因は、異民族との結婚にあったことを彼らはよく知っていました。律法においても禁じられている(申命記7:3,4)この戒めを守ると決意しました。安息日には売買せず、聖なる日をよく守ると決意しました。7年目(安息年)には土地を休ませ、すべての負債を免除すると決意しました。また、神の宮と礼拝生活を支えるために、ささげものをすることも決めました。彼らは、自分たちの生活の中心に、神の安息と神の宮を置くことを決めました。「安息」とは、「中断する、止める」という意味です。当時、異民族の人たちは、安息日にも商売をしていました。イスラエルの民の中にも、同じように商売している人たちがいました。その日その日の儲けで生きていた当時の人々にとっては、労働を止めて一日収入を得なくなることは、大きな痛手でした。また、安息年に対しても、「種を蒔かず、また収穫もしないなら、七年目には何を食べればよいのか。」と心配になります。私たちは、神さまに頼る以上に、自分たちの考えや計算に頼るところがあります。しかし、神さまは、安息の時を持つことを通して、私たちを、主に頼り、主によって生きる者となるように招かれます。安息年に対して、主は、その前の年に3年分の収穫を生じさせる祝福をすると約束してくださいました(レビ25:18-22)。神さまは、私たちが主に頼り切るなら、私たちの生活を責任もって面倒見て下さる方です。



祈り:父なる神さま、私は自分の力や計画を一番頼って生きようとしていました。7年目の2年前には3年分の収穫を与えると約束された主を、私も信じて信仰によって生きるように助けてください。

一言:私の心と人生の中心は


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