聖書別日ごとの糧   >>   ネヘミヤ記[2023]

2023年 03月 09日 (木)

ネヘミヤ記13:1-14(8)
トビヤ家の家財を全て外へ放り出し

 城壁奉献式の日にモーセの書が朗読され、律法に従って、神の集会に加わってはならない人々をイスラエルから取り分けました。こうして、建物としての城壁のみならず霊的にも従順の壁、聖別の壁を築き上げることができました。ところで、ネヘミヤがバビロンのアルタクセルクセス王のもとに帰っている間にどんなことが起こったのでしょう。祭司エルヤシブは、かつて神殿の城壁建設に敵対して、ネヘミヤを脅した役人トビヤ(2:10,6:1,19)と親しい関係にありました。そのため、彼に、なんと宮の中の一室をあてがっていました。その部屋は祭司とレビ人のために捧げた物を保管しておく場所でした。主の宮で、しかも祭司がとんでもない悪事を働いたのでした。ネヘミヤは怒り、妥協することなくトビヤを追い出しました。そして、その部屋をきよめさせ、再び神様の宮の物を納めました。

次に、ネヘミヤはレビ人をもとの奉仕に戻らせました。と言うのも、レビ人に対して報酬が支払われていなかったので、彼らは生計維持のために自分の農地に戻っていたのです。レビ人不在の神の宮は、またもやなおざりになってしまいました。そこで、ネヘミヤは代表者たちを詰問し、レビ人たちを呼び戻しました。問題が起こった時、厳しく対処する事は容易ではありません。改革には勇気が要ります。反感を買うことも覚悟しなければなりません。ネヘミヤは神様の御前で、この問題を妥協せずに、成し遂げなければならないことだと分かっていたので決行することができました。

 神様の御業において、内外的に城壁を整え万全を期しても、いつの間にか邪魔する勢力が現れます。いつの間にか、トビヤのような妨害者が入り込み、聖い神殿の宮を汚します。私たちの心が掃除されてきれいになっている部屋に、もっと悪いものが入り込まないように、細心の注意を払い、悔い改めによる信仰生活に励まなければなりません。



祈り:父なる神様、世の中とうまく付き合おうとして、妥協してしまう私がいます。私がそのようにして間違ってしまったときには、教えて下さり、私が主に立ち返り、間違いを認めて正すことが出来るように助けてください。

一言:妥協せずに、すべて放り出す



2023年 03月 10日 (金)

ネヘミヤ記13:15-31(15,23)
見つけた、気がついた

 イスラエルは安息日をよく守ると決意したばかりでした。けれども、早くも破ってしまった人たちがいるのを、ネヘミヤは見つけ、厳しく戒めました。ツロの人々が魚やいろいろな商品を運んで来てユダの人々に売っていた時、ネヘミヤはユダの指導者たちを問い詰めました。そもそもイスラエルが滅びたのは安息日をおろそかにした結果であるのに、またもや神様の御怒りを招く悪事を働いていると咎めました。ネヘミヤは同じ過ちを犯さないように対策を練りました。とびらを閉めて商売人が入れないようにしました。門の見張り人を立て、入ろうと城壁の前で夜を過ごしている人々を咎めました。すると、彼らはもう安息日には来なくなりました。次に、ネヘミヤは異民族の女性と結婚している人々がいることに気がつきました。彼らの子どもの半分はユダヤのことばが分かりませんでした。そこでネヘミヤは彼らを詰問して呪い、打ち、毛を引き抜き、神様に誓わせました。ソロモン王の例を挙げて、異民族の女性との結婚がどれほど大きな罪であるかを教えました。神様に対して不信の罪を犯し、大きな悪が行われていることを聞かなければならないのかと咎めました。ネヘミヤは、大祭司エルヤシブの孫がユダの敵であるサンバラテの娘と結婚したのを知り、彼を追い出しました。

 ネヘミヤは、御言葉に聞き従わないようにさせる勢力、また神様から離れさせる問題があることに気がつくと、黙ってはいませんでした。それを軽く見ないで大きな罪として、みなしました。聞き流さないで戦い、混合主義や相対主義が共同体内に入り込まないように警戒しました。ネヘミヤは、よく目を覚まして、しっかりと見張っていました。蟻の穴から堤も崩れます。ネヘミヤは信仰の純粋を守る見張り人として厳しく対処しました。



祈り:父なる神さま、私がネヘミヤのように、霊的なことによく気がつくことができるように、助けてください。流されて適当に生きる者ではなく、霊的な見張り人として霊的に賢く生きるように助けてください。

一言:気がつく人


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