聖書別日ごとの糧   >>   エステル記[2005]

2005年 02月 02日 (水)

エステル記5:1-8
信仰によって出て行ったエステル

Ⅰ.信仰によって出て行ったエステル(1-3)
 法令を破って、王の前に進み出ることは死をかけた冒険でした。しかしどんなことが起こりましたか。王はエステルを見て、ひどく好意を持っていたので、金の笏差し伸ばしました。殺すどころか王国の半分でもあげると言って、彼女の望みを尋ねました。
 エステルが信仰によって決断し、まず神様に切に祈って出て行った時、法令は何の問題にもなりませんでした。神様はエステルの命を守ってくださっただけではなく、更に進んで王の愛までも受けるようにしてくださいました。
Ⅱ.知恵ある女性エステル(4-8)
 エステルは自分の民のために焦って求めませんでした。まず王と敵ハマンを丁重に招きました。王はその日にハマンを呼んで、エステルが設けた宴会に参加しました。食卓で王は再びエステルの願いを聞きました。しかしエステルは雰囲気が備わっていないことを直感し、次の日にもう一度招きました。
 エステルは信仰が勇気がある女性です。それだけではなく神様の時を待つことができる思慮深く、知恵ある女性でした。神様に求める者はこのような知恵を得ることができるのです(ヤコ1:5)。

祈り:主よ!主は、「死ななければならないのでしたら、死にます。」という信仰で生きる者に勝利をくださる主であることを信じます。

一言:死ねば、生きる



2005年 02月 03日 (木)

エステル記5:9-14
モルデカイとハマン

Ⅰ.微動だにしないモルデカイ
 モルデカイは三日の間民たちと共に断食して祈りました。そしてすべての問題を神様にゆだね、再び忠実に自分の職務を負いました。彼はハマンが出て来るのを見ても恐れませんでした。ハマンによって、自分とすべての民の死が決まっていましたが、彼に憤りを覚えて争ったり、ひざまづいて許しを請うたりしませんでした。彼はただ神様の勝利を信じました。彼は少しも揺れ動かされませんでした。
Ⅱ.満足のないハマン
 ハマンは王と共に王妃が設けた宴会に招待されたことで上機嫌になりました。しかし彼は自分の気分に陶酔して、エステルがなぜ自分を招いたのかを知りませんでした。彼は包み隠さずに妻と友だちを呼んで、自分の大きな栄光を誇りました。
 ところがひざまづこうともしないモルデカイを見て怒り、歯ぎしりしました。それで権力を乱用して、残忍に殺してしまおうとたくらみました。このような者の心の中には本当の満足がありません。自分の栄光を求め、自分を自慢しようとする者の心には決して満足がないのです。

祈り:主よ!私が神様に堅く頼ることでどんな現状にもゆれ動かされることがない者になるように助けてください。

一言:正しい者の内面、悪人の内面


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