聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2009]

2009年 08月 03日 (月)

ヨブ記3:1-26
神様の囲いに閉じ込められたヨブ

Ⅰ.生まれた日をのろうヨブ(1-19)
 ヨブも度重なる試練の中で、結局自分の生まれた日をのろいました。「私の生まれた日は滅びうせよ。・・・神もその日を顧みるな。・・・暁のまぶたのあくのを見ることがないように。」(3-9)彼はまた死を慕い求めました。「なぜ、私は、胎から出たとき、死ななかったのか。なぜ、私は、生まれ出たとき、息絶えなかったのか。」(11)このような彼の言葉はクリスチャンらしくありませんでしたが、その姿を通して彼がどれだけ大きな苦痛の中にいるのか、をのぞき見ることができるのです。それにも関わらず、彼は神様をのろいませんでした。
Ⅱ.いのちを嘆くヨブ(20-26)
 ヨブは苦難を担うことがあまりにも辛いので、いっそうのこと死にたいと思っていました。ところが神様は苦難の中にいるヨブのいのちを長くされました。ヨブはこのような神様を理解するのが難しく、「なぜ、苦しむ者に光が与えられ、心の痛んだ者にいのちが与えられるのだろう。」(20)と嘆きました。彼のうめき声は水のようにあふれていました。彼には安らぎもなく、休みもなく、いこいもなく、心はかき乱されていました。しかし彼は自分が神様の囲いに閉じ込められていることを知っていました(23)。「神が囲いに閉じ込めて」とは神様の保護の中にいる、という意味です。彼は、たとえ苦難の中にあっても、その中で神様の正しい御手がありました。人生を生きて見れば、死んでしまいたいほどの苦痛を味わう時もあります。しかしこのような時にも、私たちを囲いの中に閉じ込めておられる神様がいるのです。

祈り:主よ!いくら辛い苦難の中でも神様の御手があることを信じます。この神様を信じて、苦難に打ち勝つように助けてください。

一言:苦難の中でも、私たちを囲いの中に閉じ込められる神様


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