聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2009]

2009年 08月 06日 (木)

ヨブ記7:1-21
人を見張る方

Ⅰ.私の日々は(1-16)
 人の生活は、兵隊が戦場で血を流して戦うように、農夫が汗水流して働かなければならないように、辛く苦しいものです。それでも幸いなことは、戦争は終わりがあり、農夫も夕方になると休むことができるという望みがあるからです。しかしヨブの苦しみは終わりがありませんでした。彼は苦痛に打ち勝とうと身をくねらせますが、望みがありませんでした。彼の苦痛はあまりにも大きく、暁まで寝ることができませんでした。彼の肉はうじと土くれを衣服のようにまとい、その皮は固まってはまたくずれました。彼の姿は人が正視するのが難しいぐらいに醜いものでした。人々はだれも彼を愛しませんでした。神様からのろいを受けた者とし、負担に思い、避けていきました。彼の日々は虚無と絶望の日々でした。
Ⅱ.人とは何者なのでしょう(17-21)
 ヨブは死を通して、この全ての苦痛から抜け出したいと思いました。しかし彼はこのような苦しみをくださる神様の心を知っていました。「人とは何者なのでしょう。あなたがこれを尊び、これに御心を留められるとは。また、朝ごとにこれを訪れ、そのつどこれをためされるとは。」(17,18)この神様は人を見張る方です。「見張る」とは「全ての苦痛を理解し、保護される」という意味です。神様は苦しむヨブを見捨てては置かれませんでした。彼の苦痛を知っていましたが、大きな御旨を置かれて訓練されたのです。

祈り:主よ!私が苦痛の中で一人きりだと思っていましたが、私の苦痛を知り、大きな御旨の中で訓練されることを信じ、感謝します。

一言:苦痛の中で見張る主


<<(1)    前のページ(5)    6    次のページ(7)    (23)>>

聖書別日ごとの糧