聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2009]

2009年 08月 08日 (土)

ヨブ記11:1-20
ツォファルの浅知恵

 ヨブの友だちの一人であるナアマ人ツォファルはヨブに直接的に、しかもあまりにも激しい言葉を浴びせはじめました。その言葉は「ことば数が多い」、「舌の人」、「おしゃべり」、「主張(をよくする)」、「あざける」などでした(1-4,7)。ヨブは友だちから自分の苦しみが罪から来ると咎められると、強く反発しました。これを見て、ツォファルはヨブがことば数が多い偽善者だと、再び咎めました。彼はヨブの苦痛に満ちた嘆きを理解することができませんでした。彼は自分は平安の中にいながら、因果応報的な伝統教理を出して、ヨブを非難するだけでした。彼は大きな苦しみを受けているヨブにとって何の助けにもなりませんでした。このようなツォファルの根本問題は神様を自己中心的に、上面だけ知っていることです。このような上っ面の知識は獣や鳥も持っているものでした。
 神様は私たちが全てを理解することができないほど、大きく深く不思議な方です。また私たちの現実もある特定の教理のようになるのではありません。世の中を見れば、「荒らす者の天幕は栄え、神を怒らせる者は安らかである」ことが多いのです(12:6)。ところがこのような現実さえも神様が主管されるのです。私たちはある人の苦難を見ながら、自分の常識と固定観念を持って判断してはいけません。特にこのような言葉を吐く者は自分が霊的であると考えることも、極めて自己中心的になることもありえると認めなければなりません。自分だけが知恵を持っていて、自分だけが正しいと思うことは、他人に深い傷を与えるだけです。

祈り:主よ!私が浅知恵で他の人を独善的に判断した罪を悔い改めます。謙遜な姿勢を持つことができるように助けてください。

一言:人間の浅知恵


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