聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2012]

2012年 03月 24日 (土)

ヨブ7:1-21
人を見張る方

Ⅰ.私の日々は(1-16)
 人の人生は、兵士たちが戦場で血を流して戦っているように、農夫が汗をかきながら働かなければならないように、つらく苦しいものです。それでも幸いなのは、戦争は終わりがあり、農夫も日が暮れると休むことができることです。しかしヨブの苦しみには終わりがありません。彼は苦しみに打ち勝とうともがきましたが、望みがありませんでした。彼の苦しみはあまりにも大きく、夜通し眠ることができませんでした。彼の肉には、うじと土が衣服のようになり、彼の皮膚はかいているうちに破れ、傷だらけになっていました。彼の姿は人が目を背けるほど醜いものでした。人は誰も彼を愛しませんでした。神様の呪いを受けた者とし、避けて行きました。彼の日々は、虚無と絶望の日々でした。
Ⅱ.人とは何者なのでしょう(17-21)
 ヨブは死を通して、その全ての苦痛から逃れたいと願っていました。しかし彼は、そのような苦しみをくださる神様の御心を知りました。「人とは何者なのでしょう。あなたがこれを尊び、これに御心を留められるとは。また、朝ごとにこれを訪れ、そのつどこれをためされるとは。」(17,18)。この神様は人を見張る方です(20)。「見張る」とは「全ての苦しみを理解され、保護される」という意味です。神様は苦しむヨブをお見捨てになりませんでした。彼の苦しみを知っておられましたが、大いなる御旨の中で、彼を訓練されました。

祈り:主よ!私が苦しみの中で、一人だと思っていましたが、私の苦しみを知り、大いなる御旨の中で、訓練しておられることを信じ、感謝します。

一言:苦しみの中で、見張る主


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