聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2012]

2012年 03月 25日 (日)

ヨブ10:1-22
たましいの苦しみを語るヨブ

 ヨブは、具体的に神様に犯した罪がなくても、苦しみをうけなければならないことが辛く感じられました。彼はやり場のない思いを抱いて、神様の御前に出て行き、訴えました。「私は自分のいのちをいとう。私は自分の不平をぶちまけ、私のたましいの苦しみを語ろう。」(1)。彼は、「神様の目は人の目とは違うのに、なぜ人間が見るように、見られるのですか。」と尋ねました(4)。彼は、なぜ主の御手によって造られたものを虐待し、さげすまれるのかが理解できませんでした。主の御手で粘土をこねるように自分を造られた主が、なぜちりに帰そうとされるのかと尋ねました。彼は、自分に向けて怒りを発せられ、打たれる神様を理解できませんでした。彼の人生は暗く、やみのようであり、死の陰があり、秩序がなく、光も暗やみのようでした(22)。しかしそのような中でも、彼は、この全ての苦しみから救ってくださる方は神様のほかにはないことを知り、告白し、主の助けを仰ぎ見ています(7)。
 ヨブは理解しがたい苦しみの中で、神様に出て行き、自分の気持ちを訴えました。勿論、彼の祈りには、被害妄想と不満が混じっていました。これは、まだ彼が神様の深いご計画を知らなかったからです。しかし彼は自分の内面の苦しみを、真実に神様に打ち明けることが、大切なことです。苦しみの時に、人の所に行き、不信と不満をこぼしがちです。すると問題が解決せず、むしろさらに複雑になっていきます。神様の所に出て行き、心の苦しみを打ち明けるなら、主の助けを受けるようになります。苦しみの意味も悟るようになります。

祈り:主よ!私が理解できないことを受けた時、人のところに行っていたことを悔い改めます。これからは、主に出て行けるように、助けてください。

一言:私が神様に語ろう


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