聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2012]

2012年 03月 26日 (月)

ヨブ11:1-20
ツォファルの浅はかな知恵

 ヨブの友だちの一人、ナアマ人ツォファルはヨブに直接的に、しかも大変とげのある言葉を吐き始めました。彼の言葉は、「ことば数が多い」、「舌の人」、「おしゃべり」、「あざける」などです(1-4,7)。ヨブは、友だちから自分の苦しみが罪から来るものだ、ととがめられると、強く反発しました。これを見たツォファルは、ヨブは言葉が先に出る偽善者だと、もう一度責めました。彼は、ヨブの苦しみのうめき声が理解できませんでした。彼は、自分が平安の中にありながら、因果応報の伝統的な教理を出して、ヨブを責めてばかりいました。彼は、大きな苦しみを受けているヨブにとって、何の助けにもなりませんでした。このようなツォファルの問題は、神様を自己中心的に、狭く理解していたことです。このような狭い知識は、鳥や獣も持っているものでした。
 神様は、私たちが全てを理解できないほど、広く、大きく、不思議な方です。また、私たちの現実も、ある特定な教理で片付けられるものではありません。世を見ると、荒らす者の天幕は栄え、神様を怒らせる者がむしろ安らかです(12:6)。しかし、このような現実までも、神様が主管しておられます。私たちはある一人の苦難を見て、自分の常識と固定観念だけで判断してはいけません。特に、このような言葉を話す自分が霊的であると考えることも、非常に自己中心になることもあると認識しなければなりません。自分だけが知恵を持ち、自分だけが正しいという考えは、他人に深い傷を与えることもあります。

祈り:主よ!私が浅はかな知識で、他の人を独善的に判断して来たことを悔い改めます。謙遜な姿勢を持つことができるように、助けてください。

一言:人の浅はかな知恵


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