聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2012]

2012年 04月 05日 (木)

ヨブ30:1-31
今は私をあざ笑う

Ⅰ.私は彼らのあざけりの歌となり(1-15)
 以前は、ヨブの羊の群れを守る番犬とともにいさせた者の子どもたちが、今ヨブをあざ笑いました。彼らは谷の斜面や、土や岩の穴に住みながら、ろばのようにむちでたたき出された者の子どもたちでした。ところが今、ヨブがそのような人々の笑いぐさとなりました。このような経験は、無意味なことのように思えますが、それを通してヨブはみじめな者の苦しみを知り、神様がくださった栄光がどれだけ尊いものなのかを知るようになります。さげすまれることは、良い訓練です。
Ⅱ.神様は私を泥の中に投げ込まれ(16-31)
 ヨブは肉体の病によって、心がとけ、骨がえぐりとられ、痛みのない日はありませんでした。彼は、「神は私を泥の中に投げ込み、私はちりや灰のようになった。」(19)と嘆きました。彼は、神様が自分を深い絶望の中に落とされ、軽蔑の対象にされたことを知りました。人がこのようになると、落胆して自暴自棄になったり、神様につぶやいてしまいがちです。しかしヨブは落胆することも神様につぶやいたりすることもしませんでした。むしろその泥の中から、救ってくださいと神様に叫びました。しかし神様はその祈りには答えられませんでした(20)。それで、彼は自分の身の上を悲しみましたが(21-31)、そこには、神様の深い御旨がありました。ヨブは神様を信じ、その御旨が成し遂げられる時まで、信仰によって耐え忍ばなければなりませんでした。神の人には、忍耐が必要です(ヘブ10:36)。

祈り:主よ!私も泥の中で、辛酸をなめました。しかし神様の愛と恵みは変わらないものであることを信じ、告白します。

一言:辛酸を通しての霊的な訓練


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