聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2015]

2015年 02月 18日 (水)

ヨブ記18:1-21
ヨブを非難したビルダデ

 ヨブが、友だちを指して、「あざける者ら」(17:2)と言い、「私はあなたがたの中にひとりの知恵のある者も見いだすまい」(17:10)と言ったことにより、彼らもまた、ひどく自尊心が傷つきました。ヨブが、彼らの忠告に耳を傾けようとしなかったことが、どうしても許されなかったことのように思えます。ヨブに対して、「怒って自分自身を引き裂く者よ」(4)と呼んでいます。
 そこでシュアハ人ビルダデは、自分たちの話を聞いて悟れ、と言っています。それから私たちは語り合おう、と続けています。彼は続けて、悪者どもの末路、不正を行なう者の住みかについて、話しています。悪者の天幕のうちでは、光は暗くなり、彼を照らすともしびも消えます。彼の力強い歩みはせばめられ、おのれのはかりごとが彼を投げ倒します。恐怖が回りから彼を脅かし、彼の足を追い立てます。彼の精力は飢え、わざわいが彼をつまずかせようとしています。
光からやみに追いやられ、世から追い出されます。自分の民の中に親類縁者がなくなり、その住みかにはひとりの生存者もなくなります。不正をする者の住みかは、まことに、このようであり、これが神を知らない者の住まいである、と言っています。
 ビルダデの言い分は、ヨブが神様の御前で不正を行なったので、一日のうちに全財産を失い、子どもたちを全て失ったのだ、また、ヨブの体中に悪性の腫物で苦しんでいるのだ、と言っているようなものです。ビルダデこそ、神様の御旨を知らず、いたずらにヨブを非難し、苦しめています。

祈り:主よ!私が結果だけを見て、軽率に相手を非難することがないように助けてください。言葉を制御し、相手を生かす話ができるように、助けてください。

一言:口はわざわいのもと


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