聖書別日ごとの糧   >>   ヨブ記[2015]

2015年 05月 30日 (土)

ヨブ38:1-30
知識もなく言い分を述べて、

「知識もなく言い分を述べて、摂理を暗くするこの者はだれか。」(2)
 神様は長い沈黙を破り、ついにあらしの中からヨブに答えて仰せられました。「知識もなく言い分を述べて、摂理を暗くするこの者はだれか。」(2)。ヨブは、神様の御前で、自分が苦しみを受けているのか、が分からないと言っていました。しかし、神様がご覧になる時、それは「知識もなく言い分を述べる」ことであり、「摂理を暗くする」ことでした。
 神様が地の基を定められた時、ヨブはどこにいたのでしょうか。「だれがその大きさを定め、だれが測りなわをその上に張ったのか」呼ぶが知っているなら、答えて見よと言いました。海がふき出て、胎内から流れ出たとき、だれが戸でこれを閉じ込めたのでしょうか。その時、神様は言われました。「ここまでは来てもよい。しかし、これ以上はいけない。あなたの高ぶる波はここでとどまれ。」(11)。東日本大震災の時、人々は押し寄せて来る高波を食い止めることができない弱い存在でした。しかし、天と地を造られた神様は自由自在に、波をあやつれる方です。 「死の門があなたに現れたことがあるのか。あなたは死の陰の門を見たことがあるのか。」(17)。誰も死に対しては無知です。「光の住む所に至る道はどこか。やみのあるその場所はどこか。あなたはわたしをその国まで連れて行くというのか。また、その家に至る通り道を見分けるというのか。」(19,20)。誰も、神様の代わりになることはできません。
 ただ、私たちは、謙遜に天と地を造られた神様、万物の主である神様の主権を受け入れるだけです。

祈り:主よ!天地万物をお造りになった神様の御前では、私たちは小さな存在に過ぎません。ただただ、謙遜にあなたの主権を受け入れ、礼拝するだけです。

一言:知識もなく言い分を述べて、摂理を暗くするこの者はだれか。



2015年 05月 31日 (日)

ヨブ38:31-41
知恵と悟りの主

 神様は言われました。「あなたはすばる座の鎖を結びつけることができるか。オリオン座の綱を解くことができるか。」(31)。夜空には、数多くの星がちりばめられています。しかしそれはみながばらばらになっているのではなく、神様の秩序によって保たれています。私たちが勝手に星座の鎖を結びつけることはできず、また、その綱を解くこともできません。そしてその星座を思いのまま、導くこともできません。神様はまた、天の法令、地にその法則を立てられました。それによって、創造されてから今日まで、その秩序が保たれています。また、それは私たちが勝手にその秩序を乱すことはできません。
 天の万象も動物の生態も全て、私たちの頭では理解することができません。
 36節をご覧ください。「だれが心のうちに知恵を置いたのか。だれが心の奥に悟りを与えたのか。」ソロモンは、「主が知恵を与え、御口を通して知識と英知を与えられる。」(箴2:6)と証ししています。人の小さな頭では、偉大な神様の御業を理解することはできません。知恵は神様を恐れ敬うことから出て来ます。また、神様に願い求める時に、与えられるものです。ただ。主の主権に従うのみです。

祈り:主よ!主の大いなる働きを見る時、ただただ驚くばかりです。私に知恵をくださり、霊的な分別力をお与えください。

一言:だれが心のうちに知恵を置いたのか


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