2015年 06月 01日 (月)
あなたの悟りによってか
神様はヨブに言われました。「あなたは岩間の野やぎが子を産む時を知っているか。雌鹿が子を産むのを見守ったことがあるか。」(1)。人は、野生動物のはらんでいる月を数えることができません。また、子を産む時を知りません。野やぎや雌鹿は身をかがめて子を産み落とし、その胎児を放り出します。その子らは強くなり、野原で大きくなると、出て行ってもとの所には帰りません。
野ろば、野牛、だちょうにも、目を向けるように言われました。だちょうは卵を土に置き去りにし、これを砂で暖めさせます。足がそれをつぶすことも、野の獣がこれを踏みつけることも忘れています。だちょうは自分の子を自分のものでないかのように荒く扱い、その産みの苦しみが無駄になることも気にしません。神様がだちょうに知恵を忘れさせ、悟りをこれにお授けにならなかったからです(17)。
馬は力があり、いなごのようにとびはねます。また、そのいかめしいいななきは恐ろしいものです。馬は谷で前掻きをし、力を喜び、武器に立ち向かって行きます。恐れをあざ笑って、ひるまず、剣の前から退きません。角笛の音を聞いても信じず、角笛が鳴るごとに、ヒヒーンといななき、遠くから戦いをかぎつけ、隊長の怒号と、ときの声を聞きつけます。たかはどうでしょうか。ヨブの悟りによって、たかが舞い上がり、南にその翼を広げるのは。ヨブの命令によってでしょうか。わしが高く上がり、その巣を高いに所に造るのは。岩に宿って住み、近寄りがたり切り立つ岩の上にいて、そこから獲物をうかがい、その目は遠くまで見通します。このように地上の全ての動物を見ると、人の知恵では測り知れないものがあります。私たちはただ、天地万物を統べ治める神様の大いなる御業を見て驚嘆するだけです。
祈り:主よ!この地の全ての生物も、神様のご計画の中で造られたことが分かりました。大いなる神様の御業を見て驚嘆するだけです。
一言:あなたの悟りによってか
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