息子アブシャロムの反乱によって、わずかその日のうちにダビデは王宮を追われ、避難民になってしまいました。日ごろ、親しくしていた友人たちは、反逆の群衆に同調しているのを見て、人間の内面がどれだけ悪いのかを、実感していました。彼は避難の中で主の宮を仰ぎ見て、神様が、彼らの悪に従って報いてくださり、彼らを打ち壊してくださるように、と祈りました(1-5)。それは、神様の義とさばきに対する訴えでした。しかし今、彼からは、賛美と喜びと新しい力がみなぎって来ました(6-10)。それは、彼が岩である神様を仰ぎ見たからです。ダビデが証しする岩とは、どんな意味があるのでしょうか。
☆陰：イザヤ書32:2節をご覧ください。岩は、広大な砂漠を旅行する旅人に、休息の場所を提供します。
☆避け所：詩篇27:5,6節をご覧ください。岩は、疲れた旅行者たちを、獣と敵から守ってくれる避難所です。
☆ビジョン：高くて大きな岩に隠れてから出て来て、その岩の上に登ってみましょう。すると、近くにあるオアシスだけではなく、四方に広がる空間が目に入って来ます。岩の上に登って、周りを見ると、その広がって行くビジョンに満たされるようになります。
　辛い世の中を巡礼する私たちクリスチャンにとって、キリストは救いの岩になります(詩40:31)。岩であるキリストは、私たち人間にとって、真の安らぎの場であり、避難所となり、堅固な展望台になります。

祈り：主よ！主は私の岩です。主は堅固な岩で、私が主の上に堅く立ちます。

一言：堅固な岩であるイエス・キリスト