聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2015]

2015年 08月 03日 (月)

詩篇3:1-8
主が私をささえてくださるから

 ダビデが、その子アブシャロムから逃れた時に、作った詩として知られています。多くの人々が敵対し、彼は、滅んだり、死ぬことを願っていました。側を守る人より、離れて行った人が多くいました。何日か前まで、忠実だった人々、友情を分かち合った友だち、愛する息子まで敵対し、彼を殺そうとしました。敵は、公然と、「彼に神の救いはない。」と言って、あざ笑い、呪っていました。嘲笑と呪いを受けるだけのあやまちが、詩人にはありました。サタンは、詩人の心の中で、「神様もお前を捨てた。」「もう、おまえはおしまいだ。」とささやきました。本当に苦痛で、絶望の時間でした。悲しく、恐れ、寂しい時間でした。しかし、詩人は辛い現実から目を上げ、神様を仰ぎ見ました。目を上げ、聖なる山に向かって、呼びました。その理由は何でしょうか。主が、聖なる山から彼の叫び声を聞かれ、応じてくださる信仰があったからです。「私の回りを囲む盾、私の栄光、そして私のかしらを高く上げてくださる方」であることを信じたからです。ダビデの本当の盾は、人や武力ではありません。ダビデの本当の栄光は、王冠ではありませんでした。まさに、彼の神様が盾であり、栄光でした。彼は、「主は、私の頭を高く上げてくださる方」だと告白しました。今、彼の頭は、絶望と悲しみと不義、そして不名誉によって、うなだれていました。彼の頭を、もう一度高く上げてくださる方は、神様だけです。神様は彼を義とされ、望みを与え、名誉を回復してくださいます。救いと回復と栄光は、聖なる山から始まります。本当の助けは、聖なる山におられる主から来ます。問題だけを見るなら、問題は果てしなく大きなものに見えますが、神様を仰ぎ見て、問題をよく見ると、小さくなります。目を上げ、私の本当の助けになる主を仰ぎ見る時、聖なる山から応じてくださいます。 詩人は、彼を打つ敵によって、よく眠れない状態でした。しかし、今、横たえて眠り、目をさまします。主がささえてくださり、ささえてくださることを確信したからです。主が彼をささえてくださる限り、幾万人もの敵が取り囲んで攻撃しても、恐れることはありませんでした。彼をささえる神様が救ってくださり、敵から受ける侮辱に、代わりに報いてくださることを確信しました(7)。詩人は、その神様によって、平安を得ました。天から来る平和によって横たえて眠り、目を覚ましました。主は今、私をささえてくださり、今も私たちをささえてくださいます。問題から目を上げ、私をささえてくださる主を仰ぎ見ましょう。私を支えてくださる主が、救いと勝利をもたらしてくださいます。
適用:安全に横たわり、目を覚ましているか
一言:幾万人の敵が私を取り囲んで攻撃しても


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