聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2015]

2015年 08月 05日 (水)

詩篇5:1-12
私の言うことを耳に入れてください

 詩人は、敵から苦しみを受けていました。彼は、神様に、「叫び」祈りました。いつ、叫びが出て来るのでしょうか。平安で、幸福な時に、うめきが出て来るのではありません。やり場がなく、切迫していて、暗く、苦しみのあまり、自然にうめき声を上げるようになります。死ぬような思いをした時、神様の働きの他には、方法がない時、絶叫します。詩篇の著者たちの苦しみと叫びを見ると、義人の生活に、いつも平安があるのではなく、全てがうまく行くのではないことが、分かります。むしろ、正しい人を敵が攻撃し、嘲笑し、憎みます。詩篇の著者たちが偉大なのは、その時、主を仰ぎ見て祈った、ということです。聖い生活を放棄しなかった、ことです。
 詩人は、「私の王、私の神」を呼びました。詩人にとって、神様は漠然とした方ではありません。神様は、私を治め、守られる王です。私を造られ、私を知っておられる神様です。私の言葉に耳を傾け、私のうめきを聞き取ってくださる方です。どれだけ苦しいのか、どれだけ恐れ、悲しみ、辛いのか、くみ取ってくださいます。特に、彼は朝に主に祈りました。彼は、静かで、余裕があり、人格的な交わりができる朝に、主に進み出ました。私たちも朝に、静かな時間に、私の言葉に耳を傾け、私のうめきを聞いてくださる主に進み出て行けるように、祈ります。
 主は、罪を喜ばず、悪者と共に、おられません。全ての悪を行なう者たちを憎み、滅ぼされます。実際には、悪を行ないながら、主に進み出て、礼拝し、いけにえを捧げ、祈る人々がいます。神様は彼らを喜ばれません。祝福をくださいません。神様の御前に出て行く時に、私たちは、神様が嫌う悪を悔い改め、捨てなければなりません。詩人は主を恐れつつ、礼拝しますと言いました(7)。主を避け所として逃れる人、主の御名を愛する人々に、主は祝福し、盾のような恵みによって、守ってくださいます(11,12)。いくら世の中が危険で、敵が多くても、主に逃れて行くなら、いつまでも完璧に守ってくださいます。
適用:どれだけ切実に祈っていますか
一言:うめいて、叫ぶ祈り


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