聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2015]

2015年 08月 06日 (木)

詩篇6:1-10
帰って来てください

 6篇は、懺悔の詩の一つです。詩人は、自分の罪によって、主の怒りと憤りを意識していました(1)。衰えて(気力が落ちる)、骨は恐れおののき(恐怖)、たましいも、ただ恐れおののいています(2,3)。まして、敵は、「神様は、お前から離れた。」と不信を植えました。残ったものは、死とよみ(地獄)だけだと、威嚇しました(5)。それによって、詩人は嘆き、夜ごとに涙で寝床を濡らし、ふしどを押し流しました(6)。いらだちで、視力が衰え、すべての敵のために、弱まりました(7)。私たちも、罪の中にいれば、からだが弱り、心とたましいが苦しみを受けます。罪の中で生きるのが、一番憐れです。一生、このような罪の苦しみの中に生き、死ななければなりません。しかし、自分の力では、罪の重荷を取り除くことはできません。
 その時、詩人は、何のために祈ったのでしょうか。「帰って来てください。主よ。」(4)。「主よ」、彼は神様を呼びました。罪に倒れた時、更に、切に神様のことを考え、神様をつかんでいなければなりません。「帰って来てください。」彼は神様に請いました。「このような私から離れず、捨てず、退けずに、私を受け入れてください。」罪人が、どのようにして、このように祈ることができるのでしょうか。私を、変わることなく愛され、救ってくださることを、信じたからです。神様は、罪深い世をこれほどまでに愛され、ご自分のひとり子をくださる方です。その愛によって、罪人は救いを受けます。その時、詩人は、このように言います。「不法を行なう者ども。みな私から離れて行け。」(8)。悪者は神様の愛を疑わせ、神様の救いを信じさせない者です。神様の愛と救いを確信した人は、悪者の企みにつまずきません。罪に倒れ、苦しむ時、私たちは、神様に祈らなければなりません。「帰って来てください。」不信仰を植える悪者に言わなければなりません。「私から離れて行け。」
適用:愛と救いの神様を信じているのか
一言:帰って来て、救ってください。


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