聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2015]

2015年 08月 10日 (月)

詩篇10:1-18
主よ。立ち上がってください

 悪者は高ぶって、悩む人に追い迫ります。彼は心の欲望を誇り、貪欲を満たします。彼らは高慢を顔に表して、言います。「神は見ていない。」「神はいない。」と言います。それでも彼の道は堅固で、神様のさばきは届かないように見えます。彼は心の中で言います。「私はゆるぐことがなく、代々にわたって、わざわいを会わない。」彼の口には、呪いと偽りと暴虐で満ち、彼の舌は人々を害します。彼らは、隠れた所で、罪のない人を殺し、茂みの中の獅子のように餌を待ち伏せしているように、害する対象を探しています。それによって、悩む人は倒れます。それでも、悪者は、「神は忘れている。顔を隠している。彼は決して見はしないのだ。」と言います。彼らの話によれば、神様は遠く離れた所におられるようです。世の中の悪に対して、沈黙しているかのようです。
 続いて、詩人は求めました。「主よ。立ち上がってください。神よ。御手を上げてください。」(12)。彼は、神様が立ち上がって、悪者の腕を折られることを求めました。永遠無窮の王であることを見て、謙遜な者の願いを聞かれ、みなしごと、悩まされる者のために、さばくことを願いました。詩人が、このように、神様が立ち上がってくださることを願う理由は何でしょうか。神様が彼らと共におられることを見せるためです。神様が世の中を見張っておられることを知らせ、神様が近くで耳を傾けて聞かれることを、悟らせるためです。すると、世に属した悪者たちは、もはや脅かすことができないのです。この時代も、生きておられる神様に頼らずに、傲慢と貪欲で悪を行なう者たちが多くいます。神様が生きておられることを見せてくださいますように、祈ります。
適用:主よ、この時代に、立ち上がってください。
一言:立ち上がってください。


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