聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2015]

2015年 08月 18日 (火)

詩篇18:1-30
主、わが力

 この詩は、ダビデが全ての敵の手から救い出された日に、歌った詩です。彼は、救いの神様を、「わが巌、わがとりで、わが救い主、わが神、身を避けるわが岩、わが盾、わが救いの角、わがやぐら」と歌っています。ダビデは、死との距離が一歩だけという切羽つまった危機を数多く経ました。死の綱は彼を取り巻き、滅びの川が彼を恐れさせ、よみの綱は彼を取り囲みました。ダビデは、その苦難の中でも、ただ、神様にだけ祈り、叫びました。神様は、このような彼の祈りを聞かれました。死の大水の中に落ちた彼を救い出してくださいました。強い敵の手から彼を救ってくださいました。
 神様は、彼の義に従って報いてくださり、彼の手のきよさにしたがって、贖いをされました。彼は、どんな場合にも、神様の御言葉を守ろうとし、罪から自分を守りました。不義の敵サウルが彼の手の中に入って来た時も、神様が油注がれた者を殺すことはできない、と信仰の良心を、最後まで守りました。神様はこのような彼を喜ばれ、ついに、彼の義に従って、報いてくださいました。神様は、恵み深い者には、主の深い恵みを表されます。きよい者には、主のきよさを見せ、曲った者には、主の支配を見せられます。神様は生きておられます。神様は、私たちの祈りを聞かれます。神様は、御言葉に従って生きる者を喜ばれ、その信仰に従って、報いてくださいます。
適用:苦難の時には、誰に頼るのか
一言:神様は、私のとりで



2015年 08月 19日 (水)

詩篇18:31-50
主は生きておられる

 ダビデは、生涯、多くの戦争をし、絶対絶命の危険の瞬間を、数多く体験しました。周りを敵に取り囲まれた時、これ以上、逃れることができず、生き残ろうと、きちがいのまねをしなければならないこともありました。敵の攻撃によって、町は焼け、妻と子どもたちはみな生け捕りにされ、絶望の中にいる部下たちから石に打たれて死ぬ危険に処せられたりもしました。続く、数多くの苦難の中でも、ダビデはただ、神様に頼り、神様によって、力と勇気を取り戻しました。彼は、数多くの戦場の中で、敵と戦いました。恐れた瞬間、危機の瞬間が、どれだけ多くあったのでしょうか。しかし、神様は、彼に戦う力をくださいました。彼の足を雌鹿の足のように速いものにしてくださいました。つまずかないようにしてくださいました。彼の手を鍛え、戦わせました。救いの盾で、彼を守ってくださいました。全ての敵を、屈伏させてくださいました。ついに、戦争の中から、彼を救い出され、多くの民族の頭としてくださいました。異邦人たちが彼の所に出て来て、服従し、仕えるようにしてくださいました。彼は、生きておられる神様を賛美しました。「主は生きておられる。ほむべきかな。わが岩。あがむべきかな。わが救いの神。」
 世の中は、戦場のようです。私たちも、世を生きて行きながら、多くの危機と恐れを体験します。目の前が見えず、全てが終わってしまったかのように思える絶望に陥る時も、あります。しかし、神様は生きておられます。神様は、御霊によって、油を注いだ、その選ばれた子どもたちを救ってくださり、恵みを施してくださいます。この神様が、私と共におられることを信じる時、私たちは勇気を持って、世の中を生きて行くことができます。
適用:生きておられる神様を信じるのか
一言:神様は、私の岩


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