聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2022]

2022年 01月 29日 (土)

詩篇90:1-17(12)
自分の日を数えることを

詩人は、主が代々にわたって自分たちの住まいとなると告白します。住まいは巣であり、逃げ所であり故郷です。住まいには憩い、安全、力、平安があります。多くの人はお金、愛する人、同好会等で居場所を探し、それを住まいとします。しかし、このような住まいは、まことの住まいにはなりません。主は代々にわたって私たちの住まいになられます。私たちの短い人生が終わる時、私たちが帰る所は、主の懐です。主を住まいとする人は、多くのことで疲れても、担いきれない艱難で苦しくなった時にも、主の中で安らぎと平安と慰めを得ます。荒野のように寂しく荒れたこの世でも、主を住まいとします。住まいになって下さる主の懐に抱かれましょう。「主の御手に頼るにはいかに喜ばしき」(新聖歌315章)と聖歌にもあります。

私たちの人生は、千年も昨日のように過ぎ去り、夜回りのひと時ほどです。他の人より長く生きたとしても、労苦とわざわいを意味するだけです。しかし、人々は、まるで永遠に生きるかのように人生の終わりを数えないで生きます。人はその暫くの人生の間、罪を犯し、主を怒らせ時間を無駄にします。詩人は、自分の日を数えることを教えて下さいと、また知恵のこころを得させてくださいと祈ります(12)。私たちの日が短いこと、人生は虚しくて限りがあることを認識して生きる時、永遠なる存在を探す知恵ある心を持つようになり、永遠なる神様に出会うようになります。永遠のいのちの価値と意味を見つけ、永遠なる神様の前でその答えを得るようになります。私たちの日を数えて生きる時、謙遜になり神様を敬うようになります。暫くの人生を惜しんで意味ある人生を過ごすようになります。人生の虚しさと罪に陥ることなく賢く生きるようになります。



適用:自分の日を数えて生きていますか

一言:砂時計のような人生


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