聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2023]

2023年 12月 02日 (土)

箴言12:1-14(3)
人は悪で身を堅く立てることはできない

 悪の誘惑に負ける人が多いです。不正に走り、騙し、暴力をふるい、奪い、人を殺すことさえ厭いません。なぜ、そこまでするのでしょうか。それは、自分のものに飽き足りず、お金、名誉、ほしいものを追い求めるからです(6,10,12)。それを手に入れることで、自分の生活が安定し、自分の人生が安全となり、自分の欲望を満たそうとするからです。しかし、聖書は何と言われますか。「人は悪で身を堅く立てることはできない。正しい人の根は揺るがない」(3) 堅く立てられた人は揺るぎません。ところが、悪を企む者は不義に定められます。近い人に恥をもたらします。欺瞞であり、一気に倒れてしまいます。しばらくは、人々の注目を受けますが、すぐ打ち倒されて、いなくなります。蔑まれ、唇で背いて、罠にかかってしまいます。

 ですから、困難で回り道であっても、正しく生きるべきです。正しい人の根は揺るがないのです(3)。正しい人はしっかりしていて公正です。正しい者の口は自分を救い出し、自分の家畜のいのちを知っています。このような正しい者の家は立ち続け、その賢明さによってほめられ、その根は芽を出し、良いものに満ち足り、報いをもたらします。目に見えるものだけが評価され、結果のみを重視する時代に、多くの人は悪をもって身を堅く立てようとしますが、むしろ滅びてしまうのです。イエス・キリストを信じる人は、悪で身を立てようとする誘惑を断固として退けるべきです。悪で身を堅く立てることは決してできないことを肝に銘じるべきです。このような訓戒を愛する人になるべきです(1)。



祈り:世の中には偽りの誘惑がたくさんありますが、その誘惑に負けず、正しいことを愛していくことができるようお祈りします。

一言:正しさをもってのみ、身を堅く立てられる



2023年 12月 03日 (日)

箴言12:15-28(22)
真実の唇と偽りの唇

 言葉は両刃の剣のようです。言葉で、賢い人となったり、愚か者になってしまったりします(16)。また、周りを喜ばせたり、逆に人を不安にさせたりもします(25)。言葉によって、人はいのちを得る時もあれば、死に至ってしまう時もあります(28)。辱めを受けるとき、怒りをすぐ表すこともでき、気に留めないこともできます(16)。真実を申し立てることもでき、偽りの証人となり、嘘を告げることもできます(17)。軽率に話した言葉は、人を剣で刺すように心に深い傷を負わせますが、知恵のある言葉は心の傷を癒します(18)。真実の唇はとこしえまでも堅く立ちますが、偽りの舌はまばたきの間だけで、すぐ消えてしまいます(19)。あなたの唇は、真実の唇(19)と偽りの唇(22)、どちらでしょうか。偽りの唇は悪を企み(20)、自分の愚かさを言いふらし(23)、人を落ち込ませます(25)。しかし、真実の唇はとこしえまでも堅く立ち、人を喜ばせ(19,25)、いのちを与えます(28)。主は偽りの唇を忌み嫌われ、真実を行う者を喜ばれます(22)。

 では、どうしたら真実の唇になれますか。言葉は心から出るものであると、主は教えてくださいました。心に、悪、愚かさ、偽り、怒りをもっていると、その人の唇からは、当然そのようなものしか出てきません。しかし、平和、喜び、いのち、真実、愛がその心にあるのなら、真実な唇となります。良い言葉のために、心を良いもので満たすべきです。主に喜ばれる唇になろうとするならば、まずは、心が主に喜ばれるものであるべきでしょう。そのためには、聞くこと、見ること、読むこと、考えることが真実なものでなければなりません。すなわち、主の御言葉に聞き従うことで、私たちは真実な唇となるのです。



祈り:主よ、心を御言葉で満たし、良い言葉を話す真実な唇となるように祈ります。心も唇も主に喜ばれるものになるようお助け下さい。

一言:良い木から良い実が実る


<<(1)    前のページ(11)    12    次のページ(13)    (16)>>

聖書別日ごとの糧