聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2024]

2024年 02月 01日 (木)

箴言 17:1-28(9)
愛を追い求める者は

 愛を追い求める者は、神様と良い関係性を結びます。同時に、人々とも良い関係性を結び、和解します。食事の席に、粗末な乾いたパンが一切れしかなくても、互いに愛し合って平穏であるほうが、豪華なごちそうを前に、互いに争うよりもまさっています(1)。家族と睦まじく暮らすだけではなく、隣人とも仲良く過ごすべきです。なぜ、人と人との間で争いが起きますか。どちらも互いのそむきの罪を覆ってあげられないからです。「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。」(マルコ12:31)という神様の命令に従おうとする者は、相手の罪を覆います(9a)。一方、他人が罪を犯したことを蒸し返す者は、親しい友を離れさせます(9b)。何事にも神の愛を求める人は、その愛によって人の罪を覆い、あたかも罪を消してしまうかのようです。

 争いはちょっとしたことで始まります。どんな口論の始まりも、水がめの漏れ始めと同じです。 水漏れのする亀裂を早く修復しなければ、そのうち修復できなくなります。そこで、争いの気配が見えたなら、直ちにその原因をとり除いて相手と仲直りをする方が良いのです(14)。けんか好きな者は論争好きです。こういった人は外見上、真理を愛するように見えますが、実際には罪を愛しています(19a)。高慢な言葉を口にする人は破滅をもたらします(19b)。人の心にあることが言葉になって現われます。粗いことば、高慢なことばから争いが始まります。結局、二枚舌の者はわざわいに陥ります(20)。しかし、自分のことばを控える者は知識に富み、霊において冷静な人は英知のある者となります(27)。愚か者でも、黙っていれば知恵のある者と思われ、そのくちびるを閉じていれば、分別のある者と思われます(28)。私たちはことばに気を付け、隣人と仲良くするべきです。



祈り:主よ、この利己的で愚かな罪人をあわれんで下さい。人の罪を蒸し返さないで、愛の心で覆ってあげることができるように助けて下さい。主の栄光を現す器になるようにしてください。

一言:覆ってあげなさい


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