聖書別日ごとの糧   >>   伝道者の書[2003]

2003年 05月 19日 (月)

伝道者ノ書4:1-16
むなしい世でお金より優れたもの

Ⅰ.所有と平和のうちどちらが優れているのか(1-8)
 世に生きる人々の中で、富を望まない人を見つけ出すことは難しいことです。ある人は富だけを得ようとします。しかしソロモンは、片手に安楽を満たすことは、両手に労苦を満たして風を追うのにまさる、と言います(6)。両手に富を得ても、心に平安がなく、不安であるなら、世で生きる楽しみを感じることができません。富がなくても、平和を求めなければなりません。
Ⅱ.ふたりはひとりよりもまさっている(9-16)
 世で、ある人は一人でいながら、お金を集めますが、これも虚しいことです。彼は、誰のために労苦するのでしょうか。ふたりはひとりよりもまさっています(9)。二人が一緒にいれば、一人が倒れてもその仲間が起こしてくれます。二人が一緒に寝ると暖かいですが、ひとりではどうして暖かくなるのでしょうか。一人では負けますが、二人では勝つことができます。三つ拠りの糸は簡単には切れません。むなしい世で争い生きる必要がどこにあるのでしょうか。お互いに助け合うことが人間の知恵です。
 貧しくても知恵のある若者は、忠言を受け入れない人より勝ります(13)。愚かな王は滅びますが、神様の下さる知恵を持つ者は、ついには牧者であり引率者になります。

祈り:主よ!今まで平安を捨てお金をもうけようとし、一人で働いていた愚かさを発見しました。お金より平安が尊いことを悟らせ、同労する知恵を学ばせてください。

一言:知恵のある者は同労し、愚かな者は一人で働く


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