聖書別日ごとの糧   >>   伝道者の書[2010]

2010年 06月 04日 (金)

伝道者ノ書1:1-18
すべての労苦が空

Ⅰ.すべてが空(1-11)
 「空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。」(2)。私たちが生きているこの世を静かに見ると、すべてのものが無意味です。私たちが生きている間、多くの労苦をしますが、結局死んで終わりです。一つの時代は去り、次の時代が来ますが、その時代も去り、また別の時代も、これを繰り返すだけです。
 このようなむなしい世の中で、むしろ肉体の満足を求めて生きたほうが良いように思えます。しかしいくら新しく、美しいものを見ても飽きることはなく、いくらすばらしい音楽を聞いても、満足を知りません(8)。それで人々はたえず何か新しいものを求めます。しかし日の下に新しいものはありません(9)。すでにあったものが後にあり、昔起こったことが、これからも起こることを繰り返すだけです。先にあった時代を私たちが忘れてしまうように、後の時代の人々は私たちを忘れてしまいます。
Ⅱ.知恵もむなしい(12-18)
 ソロモン王は、天の下で行なわれるいっさいの事を研究し、大きな知恵を得ました。しかし彼はそれで満足できずに、また知恵を得ようとして、狂気と愚かさを知ろうとしました。しかしそれもまた風を追うようなものであることを知りました。知恵が多くなれば悩みも多くなるだけで、罪によるむなしさを決して克服することができません。

祈り:主よ!この世のすべての労苦と知恵がむなしいことが分かりました。私が今、主にだけ望みを置いて、決してむなしくないことに力を入れます。

一言:主の中にある労苦だけがむなしくない


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