聖書別日ごとの糧   >>   伝道者の書[2010]

2010年 06月 11日 (金)

伝道者ノ書6:1-12
影のように過ごす人生

 伝道者は、この世でもう一つ悪があるのを、見ました。ある人はその心の思いのまま神様から富と財産と誉れを受けましたが、この人がそれを楽しむことができず、外国人がそれを楽しみました(2)。また百人の子どもを持ち、長生きしましたが、その心に幸いがなく、墓にも葬られることなく、みじめな姿で人生を終えました。死産の子のほうが彼よりましです(3)。また良い物を食べるために労苦し、お金をもうけておいしいものを食べても、その食欲を満たすことはできません(7)。目が見るところは、心があこがれることにまさりますが、いくらいい景色を見て、すばらしい作品を見ても、風を追うようなものです(9)。また、今あるものは、どんなものであっても、すでに昔からあるものです(10)。
 伝道者はこのように富と栄華のような世の中の幸いが、みなむなしいことであると思いながら、影のように過ぎていく人生で、何が人のために善であるのか、死んだ後に何が起こるのかを、問いました(12)。
 では、影のように過ぎていく人生で、何が本当の善であり、死んだ後には何があるのでしょうか。聖書は、人が一度死ぬことは定められたことであり、その後にはさばきがあること、を話しています(ヘブ9:27)。それで本当の幸いはこの地で生きている間、罪が赦され、生まれ変わる人生を過ごし、さばきから逃れることです。またこの地で生きている間、永遠の神様の御国を望み、神様の御業を行ない、与えられた報いに満足して生きることです。

祈り:主よ!私が本当の幸いにならないものに執着せずに、主の中で永遠の祝福を受けるように、助けてください。

一言:影のような人生で、本当の善は何であるのか


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