聖書別日ごとの糧   >>   伝道者の書[2014]

2014年 03月 26日 (水)

伝道者の書6:1-12
三つの愚かさ

 ソロモンは、日の下で、三つの愚かさを見ました。第一に、死を知らないことです。ある人は、望む全ての富と財宝と誉れを得ました。しかし楽しむことなく、突然死に、他の人の手に渡されました。死ぬことが分からずに生きることは、愚かなことです。第二に、財産から喜びを得ることを望むことです。百人の子どもを持ち、いくら長生きをしても、その心に満足がなければ、死産の子のほうがましです。人の労苦はみな、自分の口のためでしたが、その食欲を満たしませんでした。目の前のものに満足することは、欲望に捕らわれ空想ばかりしていることに勝ります。人の欲望は、決して満足を得ることができないからです。それで、この世のもので満足を得ることを望むのは、愚かなことです。
 第三に、新しい答えを見い出すことです。この世の全てのことは、神に知られています。それで、人は誰でも、自分より強い方と争うことはできません。神にいくら言い逆らっても、無駄なばかりです。多く語れば、それだけむなしさが増します。ことばを多くして、得られるものは何でしょうか。影のように過ごすむなしい人生で起きることを、果たしてだれが人に告げることができるでしょうか。それで、神から離れて何か新しいことを捜そうとすることは、愚かなことです。私たちはこのような現実を知り、神様の御前で生きなければなりません。

祈り:主よ!私が日の下で満足を求める愚かさを悔い改め、主の前で生きるように助けてください。

一言:死の下には満足がない


<<(1)    前のページ(5)    6    次のページ(7)    (12)>>

聖書別日ごとの糧