聖書別日ごとの糧   >>   伝道者の書[2014]

2014年 03月 30日 (日)

伝道者の書10:1-20
知恵ある者と愚かな者

 死んだはえが、香油を臭くするように、少しの愚かさは、知恵や栄誉よりも重いものです。愚かな者は、道を行く時、自分が愚かであることを、みなに知らせます。愚かな権力者は、同じ愚かな者を高い地位に着かせます。それで、愚かさは国中に広がって行きます。愚かな者は他の人に害を加えますが、結局は自分も害を受けるようになります。愚かな者は、自分が行なうことで、自分が害を受けます。穴を掘る者はそれに落ち込み、石垣をくずす者は蛇にかまれます。石を切り出す者は石で傷つき、木を切る者は木で危険にさらされます。愚かな者はその報いを受けます。特に、愚かな者は、そのことばで滅びます。愚かな者はよくしゃべりますが、その始まりは、愚かなこと、終わりは、みじめな狂気で、人はこれから起こることを知りません。愚かな者は、熱心に苦労しても、ただ疲れるだけで、目標に到達する方法を知りません。
 知恵ある者は、主権者の怒りの前でも、謙遜で、へりくだって、自分の位置を固く守ります。そうすることで、あやまちが軽くなります。それだけ、知恵ある者は自分のあやまちを知り、認めることができます。知恵ある者の言葉には、恵みがあります。知恵ある王は謙遜です。知恵ある臣下たちを奪い取るのではなく、力を蓄えて、ふさわしい時を待ちます。そして知恵ある者は、お金を有効に使うことができます。知恵ある者は、むやみに指導者の悪口を言ったり、ささやいたりしません。知恵は、個人を祝福するだけではなく、社会と国家を祝福します。

祈り:主よ!私に知恵を教えてくださり、私が正しい道を歩むように、助けてください。

一言:愚かさは死の道、知恵は生きる道


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