聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2012]

2012年 06月 05日 (火)

エレミヤ21:1-14
いのちの道・死の道

 エレミヤの預言通りに災いが下りました。ゼデキヤ王が、パシュフルとゼパニヤをエレミヤのもとに遣わして、「敵が退くように」と祈りを頼みました。エレミヤは彼らに神様の御旨を伝えました。バビロンの王を町の中に入れ、エルサレムを打つことが主の御旨でした。神様はご自分の民を惜しまれずに、疫病と剣とききんで打とうとされました。それまで神様がご自分の民の罪によって心を痛められると、そのようにされたのでしょうか。どれだけ心を痛められると、「彼らを憐れまない」と言われるのでしょうか。しかし完全な絶望の状況ではありません。神様は、さばきの中でも、彼らに一すじの望みの光をくださいました。彼らの前に、いのちの道と死の道を置かれました。その町にとどまるのは死の道であり、カルデヤ人に降伏することがいのちの道でした。敵に降伏することは、自尊心が傷つき、恥を受けます。しかし神様は、屈辱を通して、その民の高ぶりを徹底的に低くしようとされました。神様がいのちの道を残して置かれたのは、絶望の中の望みです。神様はご自分の民を罰せられますが、必ず生きる道を開いて置かれます。
 神様は、さばきの中でも、救いの望みを話されました。「ダビデの家よ。主はこう仰せられる。朝ごとに、正しいさばきを行ない、かすめられている者を、しいたげる者の手から救い出せ。」ダビデの家は、滅亡の前に、立っています。しかし悔い改め、公平と正しいさばきを行なうなら、神様の御怒りから救いを得る望みがあります。神様は望みの神様です。

祈り:主よ!患難の時にも、いきる道をくださる恵みに感謝します。私が謙遜に聞き従っていのちの道を行くように、助けてください。

一言:自尊心を捨てて、いのちの道に


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