聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2012]

2012年 06月 14日 (木)

エレミヤ38:1-28
もし降伏するなら

 王の臣下たちは、「民の平安を求めず、かえってわざわいを求めている」とエレミヤを王に訴えました。ゼデキヤ王は彼らの要求を拒むことができず、エレミヤを彼らの手に渡しました。エレミヤは泥の中に沈みました。その時、エベデ・メレクは命の危険をかえりみずに、エレミヤの救いのために嘆願しました。ゼデキヤ王はエレミヤを穴から救い出した後、密かに読んで、神様の御旨を尋ねました。エレミヤは王の前で、降伏だけが生きる道だ、と言いました。その御言葉は、同族たちがそれほどまでに聞きたくない御言葉でした。エレミヤはその御言葉を伝えてから、泥の中に閉じ込められて殺されそうになりました。それでもエレミヤはその御言葉を、さらに伝えました。降伏すれば生き、降伏しなければ死にます。神様の御言葉に従う道だけが、生きる道です。
 ゼデキヤ王は、神様の御心に従って降伏するのが、生きる道であることを知りました。しかし彼は何を恐れたのでしょうか。すでにバビロンに捕虜として連れて行かれた同族たちを恐れました。バビロン人が自分を彼らの手に渡し、彼らが自分をなぶりものにするかも知れないと思いました。それは何の根拠もないものでした。しかしゼデキヤは虚しい体面と自尊心のために、そのような恐れを持ちました。彼は、生と死の分かれ道で、生きるために降伏を選ばなければなりませんでした。ところが体面と自尊心から、そのようにはできませんでした。神様が低くされ罰せられる時、自尊心を捨てなければ生きることができません。生が自尊心よりも尊いものです。

祈り:主よ!私が虚しい自尊心を捨てて、謙遜に主の訓練を受け、生の道を歩むように助けてください。

一言:自尊心を捨てれば、生きる


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