聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2023]

2023年 12月 15日 (金)

エレミヤ書 20:1-18 (11)
主は荒々しい勇士のように私とともにいます

 エルサレムの主の宮の監督者、祭司パシュフルがエレミヤを打ち、足かせにつなぎました。彼は「剣や飢饉はこの地に起こらない」と偽りの預言をしていた預言者たちの一人でした(14:14,15)。エレミヤが、神様がエルサレムに災いを下されると預言したことが(19:14,15)、気に入らなかったようです。しかし、エレミヤは足かせから解かれるとすぐに、その場で神様の御言葉を伝えました。「主はあなたの名をパシュフルではなく、『恐怖が取り囲んでいる』と呼ばれる。」(3)パシュフルは平安を預言しましたが、神様から離れた生活に平安があると言うのは、偽りです。将来、エルサレムはバビロンに捕らえられます。パシュフルは、愛する家族と友と共に、捕虜として連れて行かれます。神様との和解こそが、真の平和です。神様のいない生活には、恐れしかありません。福音伝道者たちを迫害する者は、周りから恐れを受けるようになります。

 迫害の中、エレミヤの心に激しい霊的葛藤が生じました。神様を信じて伝道生活を始めましたが、苦しみしかなく、神様に惑わされたように思えました。自分の生まれた日も呪いたくなる程でした。エレミヤは、預言者ではありましたが、一人の人間として苦しみました。エレミヤの心は神様から目を離しては、また戻り、を繰り返しました。しかし、主はそんな彼とともにおられました。荒々しい勇士のようにエレミヤの心と思いを守ってくださっています。礼拝と賛美と力の源であられる神さまに再び目を向けるように、エレミヤを助けました。信仰の創始者であり、完成者であられるイエス様から目を離さないで、罪人たちの反抗を忍ばれた主のことを考える時、私達の心は元気を失うことなく、疲れ果ててしまうこともありません(ヘブル12:2,3)。



祈り:主よ、反対者の声に直面すると、私は主に集中できなくなり、心も混乱します。しかし、私があなたに目を向け、あなたに信頼を置きます。そうすれば、私はあなたを賛美出来るようになります。

一言:主は荒々しい勇士のようだ


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