聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2023]

2023年 12月 17日 (日)

エレミヤ書 22:10-23 (16)
主を知っていることとは

 ゼデキヤの先代の王たちに対する主の警告のことばです。彼らはエレミヤを通して「正しいことをしなさい」と警告を受けていました。彼らは不義と不正から離れなければなりませんでした。ダビデ王が行ったように、貧しい人や虐げられている人々を守るために、公正に正しいことを行うべきでした。それが神を知っているということです(16)。

 主は、死んだ者のために泣くなと仰せられました(22:10)。死んだ者とはヨシヤ王のことです。ヨシヤ王は主の御前で正しい王でした。しかし、エジプトの王であるファラオ・ネコと戦って殺されました。状況が悪くなって、人々はヨシヤ王の時が懐かしく思えたのでしょう。良かったその時代に戻りたいと思うのです。しかし、良かった過去よりも、状況が悪い現在のほうがより大事です。ですから、すでに死んだ者のためには泣かず、現在捕まえられているシャルム王(エホアハズ王の幼名)のために大いに泣けと言われました。シャルム王は、王になってから3か月も経たないうちにエジプトの捕虜となってしまいました。シャルム王は、二度と帰って故郷を見ることが出来ません。エジプトは、勝手にエホヤキムをユダの王にしましたが、彼は自分の利得だけに目を向け、レバノン杉で大きな家を建てて、贅沢と貪欲にふけり、罪のない者の血を流し、しいたげと暴虐を行うだけでした(13-17)。その結果、バビロン王に殺されました。これらの王は、全く主を知りませんでした。それ故、国は滅ぼされました。国の行く末は、指導者によって大きく変わります。主と民たちのために、自分を犠牲にできるリーダーがいることは祝福です。自分自身が良いリーダーとなるように、そして、良いリーダーが立てられるように祈らなければなりません。



祈り:父なる神様、自分の利得を追い求めがちな私がいます。どうか、あなたのみことばに聞き従う謙遜で純粋な心を与えて下さい。もっと周りの人に関心を持ち、仕える心を持つように助けて下さい。それを通して、あなたを知ることができますように。

一言:主を知っているリーダー



2023年 12月 18日 (月)

エレミヤ書 22:24-23:8 (23:5)
一つの正しい若枝

 ゼデキヤの先代の王たちに対する主の警告の続きです。エコンヤ王(別名エホヤキン)はエホヤキムの子で、彼も主の目に悪であることを行いました(Ⅱ列王24:9)。その結果、さげすまれて砕かれます。彼は王になって3か月後にバビロンの捕虜となり、そこで死にました。

 神様はご自分の民の上に王たちをお立てになりました。彼らは神様の民を牧する牧者たちです。神様の牧場で羊たちを牧する指導者として生きることは、大きな恵みです。神様の羊たちを牧する牧者の生活には栄光があります。ところがイスラエルの王たちは、この恵みを担うことができませんでした。

 神様は、時になると、ダビデに一つの正しい若枝を起こさせます。彼は知恵の王として、公正と義を行ないます。その日、ユダヤは救われ、イスラエルは安らかに住むようになります。その王の名は、「主は私たちの義」と呼ばれます。イスラエルは、その王によって、散らされた全ての地方から戻って来るようになります。この王は、神様が人々のために遣わされたキリストです。この世の不完全な指導者たちは民たちに苦しみを与えます。しかしイエス様は違います。イエス様は完全な義と公正と知恵によって、私たちを治め、救ってくださいます。イエス様は、私たちの本当の望みです。



祈り:主よ、不義の指導者が満ちている世の中で、イエス様に治められる幸いな羊にして下さったことを、心から感謝します。

一言:公正と義を行う指導者


<<(1)    前のページ(20)    21    次のページ(22)    (27)>>

聖書別日ごとの糧