聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2023]

2023年 12月 28日 (木)

エレミヤ書 26:1-24(13)
主の御声に聞き従いなさい

 26章はエホヤキム王の即位初期を扱っています。神様はエレミヤに、宮の庭に立って礼拝に来た人たちに語るように言われますが、彼らがこれを聞いて悪の道から立ち返るなら、計画した災いを下さないと言われます。彼らに伝えるメッセージとは、不従順を悔い改めなさいということです。立ち返って悔い改めないとき、宮はシロのようになり、すべての民族の呪いとなります。宮が崩れるというメッセージを聞いた宗教指導者たちは、エレミヤを殺そうとしました。しかし、エレミヤは、彼らが自分の道と行いを改め、主の御声に聞き従うようにと、ひるまず語り続けます。御言葉のしもべは、不従順の勢力に負けずに、人々が主の御声に聞き従うように挑戦し続けなければなりません。

 宗教指導者たちとは異なり、その地方の首長たちがエレミヤを弁護しました。彼らは一世紀ほど前のユダの王ヒゼキヤの例えを挙げ、彼がエルサレムに対するミカの災害預言を受け入れ、悔い改めの機会としたことを言いました(ミカ3:12)。一方、ウリヤという預言者はエレミヤのように、エルサレムの災害を預言したことで殺されることを恐れてエジプトに逃げました。後に捕らえられ、エホヤキム王に剣で殺されました。それとは対照的に、エレミヤはアヒカムの助けで命を救われました。当時災害を預言した預言者は少数でした。エホヤキム王はヒゼキヤ王とは異なり、少数の意見に聞き従わず、排除し、結局、エルサレムに災いを招きました。預言者たちの預言どおり、シオンは畑のように耕され、廃墟の山となって森だけ豊かな丘になります。主の御声に聞き従うことが救いの道です。高慢と自尊心と多数の意見に付和雷同的に従うとき、廃墟の山に座ることになります。



祈り:主よ、主の御言葉は必ずしもみなが聞きたがるものではありません。罪の問題と向き合わせるからです。でも御言葉を聞いて従うなら、そこには恵みと喜びと自由があります。その事を一人でも多くの人たちに伝えることが出来るように助けて下さい。

一言:主の御声を届ける


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