聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2023]

2023年 12月 30日 (土)

エレミヤ書 28:1-17(15)
偽りの預言者と本当の預言者

 預言者エレミヤは、バビロンでの捕虜生活が長くなることを預言しました(25:11)。ところが、偽預言者ハナンヤは、捕虜として連れて行かれたイスラエルの民が、2年以内には戻ってきて奪われた宮のすべての器を取り戻すと預言しました(3,4)。彼は、エレミヤの首からかせを取って砕いて見せ、神様もこのようにバビロンの王ネブカデネザルのくびきを砕くとも言いました(10,11)。二人とも神様によって遣わされた預言者であり、二人とも神様が言われたことを預言するのだと言いました。二人のうち、どちらが本当の預言者であるかを、どのように知ることができるでしょう。どちらの預言が成就するかを見れば判ります(9)。

 ハナンヤは木のかせを砕きました。すると、神様は再び砕くことができない鉄のかせを許されました(13)。人の口から出てくる言葉と計画は、神様の口から出る御言葉と御旨を決して変えることはできません。私たちは、偽預言者の言葉や自分の考えに惑わされないで、人類の歴史をその意のままに統べ治めておられる神様の御言葉に従うべきです。ハナンヤは、本当は神様が遣わした預言者ではなく、自ら勝手に預言者の役割をしただけでした。彼はユダの民に偽りを信じるようにさせました。神様は、エレミヤを通して彼の死を預言しました(16)。自分の考えや自分の道に固執し、神様の御言葉に対して真正面から挑戦する者は、神様のさばきから逃れることはできません。ハナンヤのように、神様の御声よりも、自分の考えと自分の道に固執する者は、すぐに悔い改めなければなりません。エレミヤの預言はその通りに成就しました。神様は偽預言者であるハナンヤを裁くことによってエレミヤが真の預言者であることを明らかにされました。



祈り:父なる神様、あなたの御言葉は、ときどき厳しく聞こえますし、人々が聞きたがらないので、伝えにくい時があります。でもエレミヤのように、あなたの言葉をありのまま語る勇気を持つように助けてください。

一言:神の言葉を嘘いつわりなく語る


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