聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2024]

2024年 02月 20日 (火)

エレミヤ書32:1-25(15)
再びこの地で

 ユダの王ゼデキヤの第十年の時でした。バビロンの王の軍勢が、エルサレムを包囲中で、預言者エレミヤはユダの王の家にある監視の庭に監禁されていました。彼が監禁されていた理由は、エルサレムがバビロン王の手によって攻め取られ、ユダの王ゼデキヤがバビロンに連れて行かれると預言したからです。監禁されていたエレミヤに、神様の御言葉が臨みました。それは、アナトテにある畑を買い取るようにという内容でした。彼は主の御言葉に従って畑を買い取り、銀70シェケルを払いました。それから、購入証書をマフセヤの子ネリヤの子バルクに渡しました。そして、購入証書と封印のない証書とを土の器の中に入れ、これを長い間、保存するように命じました。このようにしたのは、再びこの国で、家や、畑や、ぶどう畑が買われるようになるからです。つまり、今は国がカルテア人の手に渡されようとしていましたが、後に、購入証書が効力を発揮するようになるということを示しています。これは、絶望的な状況の中で未来の希望を与えるメッセージでした。

 エレミヤは購入証書をバルクに渡して後、主に祈って言いました。神様はエジプトの国でしるしと不思議を行われ、ご自分の民をエジプトの国から連れ出されました。乳と蜜の流れる国を彼らに授けられました。しかし、イスラエルは祝福された地で主の声に聞き従わず、主の律法に歩みませんでした。主が彼らにせよと命じた事を、何一つ行いませんでした。それで、主は彼らをあらゆる災いにあわせました。ついに、主は彼らをカルデア人の手に渡されようとしています。エレミヤは主の言葉のとおりに銀で畑を買い取り、証人を立てることによって希望を見ましたが、この町がカルデア人の手に渡される現実の前では悲しみました。



祈り:主よ、時代は暗いように見えますが、私たちはあなたに希望を置くことができることを学びます。主に希望を置きながら生きるよう私たちを助けてください。

一言:回復の望み



2024年 02月 21日 (水)

エレミヤ書32:26-44(40)
わたしへの恐れを彼らの心に与える

 エレミヤが神様の御前に進み出て祈ったとき、主の御言葉が与えられました。神様は、エルサレムをカルデア人の手と、バビロンの王ネブカドネツァルの手に渡すと言われました。カルデア人は来てこの町に火をつけて焼きます。また、人々が屋上でバアルに香をたき、ほかの神々に注ぎのぶどう酒を注いで神様の怒りを引き起こした家々にも火をつけて焼きます。これは、偶像崇拝に対する神様の公義の裁きです。エルサレムの町が建設された日から今日まで、エルサレムは神様の怒りと憤りを引き起こし続けました。それで、神様はこれを主の顔の前から取り除くのです。それは彼らが神様の教えに従わず、神様の御名がつけられている宮に忌むべき物を置いてこれを汚したからです。また、彼らがバアルに仕え、モレクのために自分たちの息子、娘をささげて、忌み嫌うべきことを行ったからです。

 今、エルサレムの町はバビロン王の手に渡されます。しかし神様は、後に、散らしたすべての国々から彼らを集め、この所に帰らせ、安らかに住まわせます。その時、イスラエルは神様の民となり、神様はイスラエルの神となります。神様とその民との間に、再び契約の関係が回復されます。これを見ると、神様のさばきは、さばきそのものに目的があるのではありません。神様はバビロンでの試練と患難を通して彼らを鍛錬し、そして回復させます。神様は彼らに一つの心と一つの道を与えて自分たちと自分たちの子孫が幸せになるために、常に神様を恐れるようにさせます。彼らが神様から去らないように、神様に対する恐れを彼らの心に与えるのです。そうして、彼らが神様から去らないようにしてくださいます。



祈り:主よ、人の罪の問題は、心にあるのだと学びます。目に見える行いばかりを変えようとしても意味がないことを悟ります。どうか、私の心にもあなたへの恐れを与えて下さい。そして、あなたから離れないように私を助けて下さい。

一言:主から私が去らないように


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